『もめんたりー・リリィ』あらすじ＆ネタバレ解説！少女たちの戦いと絆の物語

『もめんたりー・リリィ』は、2025年1月より放送が開始されたGoHands制作のオリジナルアニメであり、ポストアポカリプスの世界観と少女たちの絆を描いた作品です。

物語の舞台は、人類が謎の機械生命体「ワイルドハント」によって激減した世界。生き残った少女たちは、ワイルドハントから奪った特殊な武器「アンドヴァリ」を駆使し、戦いながら日々を生き抜いています。彼女たちはただの戦士ではなく、互いに支え合い、時には料理を通じて心の安らぎを得ることで、崩壊した世界の中でも希望を見出していきます。

本作は、戦闘シーンの迫力あるアクションはもちろん、少女たちが共に過ごす日常シーンにも焦点を当てており、「生きること」と「仲間の大切さ」を深く描いたストーリーとなっています。特に、物語序盤でのリーダー・河津ゆりの死は視聴者に大きな衝撃を与え、残された少女たちの葛藤と成長が物語の軸となっていきます。

今回は、『もめんたりー・リリィ』のあらすじやネタバレを交えながら、作品の魅力を詳しく解説していきます。

『もめんたりー・リリィ』の基本情報

『もめんたりー・リリィ』は、2025年1月から放送が開始されたオリジナルテレビアニメです。

制作は、スタイリッシュな映像表現で知られるGoHandsと松竹の共同プロジェクトによるもので、SFアクションと少女たちの成長ドラマを融合させた作品として注目を集めています。

また、テレビアニメだけでなく、コミカライズや小説版も展開されており、世界観をより深く楽しむことができます。

作品概要

• タイトル： もめんたりー・リリィ（MOMENTARY LILY）
• 原作： GoHands × 松竹
• 監督： 工藤進、横峯克昌
• 脚本： 八薙玉造
• キャラクターデザイン： 鈴木信吾
• 音楽： Ryosuke Kojima
• アニメーション制作： GoHands
• 製作： もめんたりー・リリィ製作委員会
• 放送局： TOKYO MXほか
• 放送期間： 2025年1月2日〜
• 主題歌：
  • オープニングテーマ：「おいしいサバイバー」 by 花冷え。
  • エンディングテーマ：「リアル」 by miwa

さらに、2024年9月からはスクウェア・エニックスの漫画アプリ「マンガUP!」で、コミカライズ版『もめんたりー・リリィ 〜卒業までにしたい100のこと〜』が連載中です。

小説版も2025年1月8日よりKADOKAWAのブシロードノベルより刊行されており、アニメ本編では描かれないエピソードが楽しめる内容となっています。

世界観とストーリーの特徴

『もめんたりー・リリィ』は、突如現れた謎の機械生命体「ワイルドハント」によって人類が壊滅的なダメージを受けた未来の世界を舞台としています。

文明が崩壊した後の世界で、5人の少女たちは生き延びるために「アンドヴァリ」と呼ばれる特殊な武器を使い、ワイルドハントと戦い続けています。

ワイルドハントとは？

ワイルドハントは、機械仕掛けの生命体で、人間を捕食するかのように消滅させる謎の存在です。

その外見は、円盤に人間の身体が接合したような異形のデザインを持ち、恐怖を感じさせるものとなっています。

また、ワイルドハントの襲来と同時に、小型のロボットたちも出現しており、なぜか生活インフラが維持されているという謎もあります。

アンドヴァリの力

少女たちがワイルドハントと戦うために使用するのが「アンドヴァリ」という特殊な武器です。

通常は手のひらに収まるジュエリーのような形状をしており、「アンドヴァリ・エクステンド」という掛け声とともに、巨大な武器へと変形します。

このアンドヴァリがどのように生まれたのか、ワイルドハントとの関係性は何なのか、といった点が物語の大きな謎となっています。

生きることの意味を問う作品

本作の特徴は、単なるバトルアニメではなく、「生きること」の意味を少女たちの視点から深く掘り下げている点です。

彼女たちは戦闘の合間に料理を作り、限られた食材の中で工夫を凝らしながら日常を営んでいます。

「生きるために戦うのか？ それとも、戦うために生きるのか？」というテーマが根底に流れており、アクションとともに感動的なドラマも描かれています。

次の章では、『もめんたりー・リリィ』のあらすじや主要キャラクターについて詳しく解説していきます。

『もめんたりー・リリィ』のあらすじ

『もめんたりー・リリィ』は、人類が滅亡の危機に瀕した未来を舞台にしたアクション・サバイバルアニメです。

突如現れた機械生命体「ワイルドハント」によって、人類のほとんどが消滅し、文明は崩壊。生き残った少女たちは、謎の武器「アンドヴァリ」を手にし、ワイルドハントと戦いながら生き抜いていきます。

その中で、記憶を失った少女・霞れんげが仲間に加わり、少女たちは共に戦いながらも、食事を作ったり、ささやかな日常を楽しむことで生きる意味を見出していきます。しかし、戦いの最中にリーダーである河津ゆりが命を落とし、残された少女たちは深い悲しみと葛藤を抱えながらも、前に進もうとするのです。

謎の機械生命体「ワイルドハント」の襲撃

ワイルドハントは、ある日突然、空から現れ、人類を襲い始めました。

彼らは機械と有機物が融合したような異形の姿をしており、人間を次々と捕食するかのように消し去っていきます。どこから来たのか、なぜ人間を襲うのか、その目的は全く分かっていません。

また、ワイルドハントの出現と同時に、小型のロボットが現れ、都市のインフラがなぜか維持され続けているという謎もあります。

5人の少女たちの出会いと戦い

生き残った5人の少女たちは、それぞれがワイルドハントから奪った武器「アンドヴァリ」を手にし、戦うことを選びます。

チームのリーダーは、明るく前向きな性格の河津ゆり。彼女のもとに、高台寺えりか、薄墨ひなげし、吉野さざんか、咲耶あやめが集まり、互いに助け合いながら戦闘と日常を両立させていました。

彼女たちは、食料を確保するために廃墟となった都市を探索しながら、ワイルドハントと戦い続けます。

霞れんげとの出会い

ある日、少女たちは廃墟を彷徨う記憶喪失の少女・霞れんげと出会います。

れんげは、自分がどこから来たのか、なぜここにいるのかを覚えていませんでした。しかし、彼女もまた「アンドヴァリ」を持っており、ワイルドハントに対抗できる力を持っていたのです。

最初は警戒する少女たちでしたが、れんげの優しさや料理の腕前によって次第に打ち解けていきます。彼女は特に料理に強いこだわりを持っており、限られた食材で創意工夫を凝らした料理を作ることが得意でした。

彼女の料理は、戦いの中で心を休める大切な時間となり、少女たちの絆を深める役割を果たしていきます。

河津ゆりの死と少女たちの葛藤

物語序盤、チームのリーダーである河津ゆりが戦闘中に命を落とすという衝撃的な展開が訪れます。

巨大なワイルドハント「ゴリアテ」との戦闘中、ゆりは仲間を守るために一人で敵に立ち向かいます。彼女の武器「ティルフィング」は強力でしたが、ゴリアテの圧倒的な力に押され、致命傷を負ってしまいました。

仲間たちはゆりを助けることができず、彼女は戦場に散ります。この出来事は、少女たちに大きな影を落とし、戦い続ける意味を問うきっかけとなります。

戦いの中で深まる絆

ゆりの死後、少女たちは一時的に戦意を失いますが、彼女の意志を受け継ぎ、もう一度立ち上がることを決意します。

特にれんげは、ゆりが持っていた「ティルフィング」を引き継ぎ、自らのアンドヴァリと融合させて新たな力を手に入れます。

また、少女たちは戦闘だけでなく、日常生活の中で絆を深めていきます。料理を通じて支え合い、笑い合うことで、彼女たちは過酷な現実の中にも小さな幸せを見出していきます。

こうして、少女たちは過酷な世界で生き延びるために戦い続けながらも、仲間との絆をより強くし、未来へと進んでいくのです。

主要キャラクターとアンドヴァリ

『もめんたりー・リリィ』に登場する少女たちは、それぞれ異なる個性と戦闘スタイルを持ち、ワイルドハントとの戦いに挑みます。

彼女たちが使用する武器「アンドヴァリ」は、普段は手のひらサイズのジュエリーのような形状をしており、「アンドヴァリ・エクステンド」の掛け声とともに武器へと変化します。

ここでは、6人の主要キャラクターとそのアンドヴァリについて詳しく紹介します。

霞れんげ（CV：村上まなつ）

主人公。初対面の相手とはほとんど会話できないほどの極度の人見知りだが、一度仲良くなると饒舌になる。

料理が得意で、限られた食材を活用した創意工夫あふれる料理を作ることができる。特に、保存食を使ったレシピには強いこだわりを持っている。

アンドヴァリは飛行能力を持つユニークなタイプ。れんげの声に応じて自在に動き、戦闘時には2体のワイルドハントを一瞬で撃破することができる。

ゆりの死後、彼女の大剣「ティルフィング」と自身のアンドヴァリを融合させ、強化バージョンを手にする。

河津ゆり（CV：阿部菜摘子）

チームのリーダーで、前向きで芯の強い少女。口癖は「どんどん」。

何事にも積極的で雑な面もあるが、仲間思いでみんなを引っ張る存在だった。

アンドヴァリは大剣「ティルフィング」。強大な破壊力を持ち、敵を一刀両断する力を秘めている。

物語序盤、巨大なワイルドハント「ゴリアテ」との戦闘中に致命傷を負い、命を落とす。彼女の死はチームに大きな影響を与え、れんげが彼女の意志を受け継ぐことになる。

高台寺えりか（CV：桜木つぐみ）

チームの年長者であり、精神的支柱。落ち着いた性格で、仲間を包み込む母親的な存在。

年齢も最年長で、れんげたちの暴走を優しく制止する役割を担っている。

アンドヴァリは盾「ミズガルズ」。防御特化型のアンドヴァリで、仲間を守るために展開するバリアのような役割を持つ。

薄墨ひなげし（CV：若山詩音）

チームの参謀的存在で、分析能力に優れたゲーマー。体力はないが、戦況の判断力に長けている。

えりかとは付き合いが長く、彼女に対して強い信頼を寄せている。

アンドヴァリは「グレイプニル」。ワイヤー型の武器で、遠距離からの捕縛や、電子ハッキング能力を持つ。

吉野さざんか（CV：久野美咲）

チームのムードメーカーであり、オシャレを絶対に妥協しないギャル。どんな状況でも外見の美しさを大切にする。

戦いの中でもメイクやファッションにこだわりを持ち、ギャルらしく陽気な言動が目立つが、仲間想いの一面もある。

アンドヴァリはクロスボウ型の「グングニル」。高精度の遠距離攻撃が可能で、敵を正確に射抜く能力を持つ。

咲耶あやめ（CV：島袋美由利）

冷静沈着な少女で、チームのブレーキ役。仲間が暴走しそうになったとき、的確な指摘をして抑える存在。

ただし、彼女自身もこじらせた性格をしており、仲間に対して素直になれないことも多い。

ワイルドハントやアンドヴァリの名称を考案したのは彼女であり、戦術的な視点を持つ。

アンドヴァリは双刀「スルト」。高速戦闘向きの武器で、素早い斬撃を得意とする。

それぞれ異なる個性と戦闘スタイルを持つ6人の少女たち。彼女たちは「アンドヴァリ」を駆使し、ワイルドハントに立ち向かいながらも、仲間との絆を深めていくのです。

『もめんたりー・リリィ』の魅力

『もめんたりー・リリィ』は、ポストアポカリプスの世界を舞台に、少女たちの生き抜く姿と戦いを描いたオリジナルアニメです。

本作は単なるバトルアニメではなく、戦闘と日常のメリハリ、キャラクターの成長、そして「生きる」というテーマを掘り下げたストーリーが特徴です。

ここでは、本作の3つの大きな魅力について詳しく解説します。

圧巻の戦闘シーン

『もめんたりー・リリィ』は、スタイリッシュなアクションで知られるGoHandsが制作しており、戦闘シーンの迫力は圧巻です。

ワイルドハントとの戦闘は、スピーディーな動きとダイナミックなカメラワークを駆使し、視聴者を魅了します。

特に、各キャラクターが持つアンドヴァリの能力を活かした戦闘は見どころのひとつで、それぞれの戦闘スタイルが明確に分かれています。

生きることの尊さを描くストーリー

本作は、戦いだけでなく、「生きる」というテーマが深く描かれています。

少女たちは戦闘の合間に料理を作ったり、廃墟の中でささやかな日常を楽しむことで、厳しい世界の中でも生きる意味を見出していくのです。

特に、料理のシーンでは、保存食や限られた食材を使いながらも、おいしい食事を作ることで心を癒し、仲間との絆を深める様子が丁寧に描かれています。

個性豊かなキャラクター

『もめんたりー・リリィ』の登場人物は、個性が際立っており、視聴者に強い印象を残します。

霞れんげの極度の人見知りや、吉野さざんかのギャルらしいポジティブさ、薄墨ひなげしの冷静な分析力など、それぞれのキャラクターに明確な個性があり、チームとしてのバランスも絶妙です。

また、リーダーである河津ゆりの死をきっかけに、仲間たちがどう成長していくのかという点も、物語の重要な要素となっています。

これらの魅力が組み合わさり、『もめんたりー・リリィ』は単なる戦闘アニメにとどまらず、感動的なストーリーとドラマ性を持つ作品となっています。

まとめ：『もめんたりー・リリィ』は少女たちの絆と戦いの物語

『もめんたりー・リリィ』は、ワイルドハントによって壊滅状態に陥った世界で、5人の少女たちが戦いながら生き抜く姿を描いたオリジナルアニメです。

戦闘シーンの迫力、ポストアポカリプスの重厚な世界観、そして少女たちの絆や成長が繊細に描かれている点が本作の大きな魅力です。

本作では、ただ敵と戦うだけでなく、料理を作ることで日常を大切にし、戦いの中にも希望を見出す彼女たちの姿が描かれています。

また、序盤でリーダーの河津ゆりが命を落とす衝撃的な展開があり、その死を乗り越えて成長していく少女たちの物語が、視聴者の心を強く打ちます。

戦闘アクション、感動的なストーリー、個性豊かなキャラクターが融合した『もめんたりー・リリィ』は、多くの人におすすめできる作品です。

ワイルドハントとの戦いの先に、少女たちはどのような未来を切り開いていくのか——。最後まで見届けたくなる物語となっています。