ハイキュー映画の続きは何巻から？漫画で描かれる最終章とは

2024年に公開された『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は、興行収入115億円・観客動員数806万人を記録し、原作ファンのみならずアニメファンからも高い評価を受けました。

しかし映画を見終わったファンが次に気になるのは、「続きはどこから読めばいいのか？」という点でしょう。映画の内容は原作漫画の33巻〜37巻前半に該当し、烏野高校と音駒高校の因縁の対決が描かれました。

その続きとして注目されているのが、今後公開予定の『劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人』です。この作品では、春高バレー全国大会の準々決勝である烏野高校と鴎台高校の試合が描かれ、日向翔陽と“現代の小さな巨人”星海光来との対決が最大の見どころとなります。

本記事では、映画の続きが原作漫画の何巻・何話から始まるのか、そしてそこに描かれるストーリーの詳細や見どころを徹底解説します。「映画の余韻のまま原作を読み進めたい」「どこまで読めば完結するのか知りたい」という方に最適な内容となっています。

ハイキュー映画『ゴミ捨て場の決戦』の続きは原作何巻から？

『ハイキュー!!』の物語は、バレーボールというスポーツを通して若者たちの成長や人間模様を描き続けてきました。

2024年に公開された『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は、原作漫画でも屈指の名勝負である烏野高校と音駒高校の一戦を映像化し、シリーズの集大成とも言えるクオリティで多くのファンを魅了しました。

しかし、その感動の余韻に浸りながら「この続きは原作のどこから読めば良いのか？」という疑問を持った方も多いでしょう。ここでは映画のカバー範囲と、次に読むべき巻数について詳しく解説します。

映画の終了地点：第37巻326話「午後」

『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は、原作漫画の第33巻〜第37巻の前半まで、具体的には第326話「午後」までを映像化しています。

これは、烏野高校と音駒高校が春高全国大会3回戦で激突し、熾烈な戦いを繰り広げた末に決着を迎えるまでのストーリーです。

映画のラストでは、“現代の小さな巨人”こと星海光来の登場により、物語は次なる舞台＝鴎台戦へと移行することが示唆されます。

続きのスタート地点：鴎台戦が始まる326話から

映画の直後から始まるのが春高全国大会準々決勝・烏野高校VS鴎台高校です。

この対戦は、第326話「午後」から第402話「挑戦者たち」（第45巻）までの長編にわたって描かれ、シリーズを締めくくる最終章として大変重要なエピソードです。

日向翔陽が、自身と同じ「小さな選手」として称される星海光来とどう向き合い、試合を通じて成長していくのかが本章の大きな見どころです。

また、原作ではこの鴎台戦で日向の負傷・退場シーンや、月島兄弟の和解など、感情を揺さぶる数々の名場面が展開されます。

「ゴミ捨て場の決戦」で得た感動をそのままに、さらに深くハイキューの世界を味わいたい方は、この第37巻326話からの続きを読むことをおすすめします。

原作漫画で描かれる「VS 小さな巨人」の全貌

「ハイキュー!!」の物語は、単なる高校バレーボールを描いた作品ではなく、それぞれの選手の信念、過去、そして未来までもが交錯する“青春ドラマ”でもあります。

その集大成とも言えるのが、春高バレー準々決勝・烏野高校と鴎台高校の試合です。

この一戦は、“小さな巨人”をテーマに、日向翔陽と星海光来という2人の“低身長プレイヤー”が真っ向から激突する感動のクライマックスとなっています。

収録巻数：第37巻～第45巻（最終巻）まで

この試合が描かれるのは、原作漫画の第37巻326話「午後」〜第45巻402話「挑戦者たち」にあたります。

まさに「ハイキュー!!」の完結までを飾る、最終章の核心部分がここに詰まっています。

試合の攻防はもちろんのこと、キャラクターたちの成長や関係性の変化が細やかに描写されており、漫画でしか味わえない深みが随所に感じられます。

描かれる試合：烏野高校 vs 鴎台高校

「VS 小さな巨人」は、春高バレー大会・準々決勝で行われる烏野高校と鴎台高校の対決を中心に展開されます。

烏野はこれまでの強敵との試合で培った「連携力」と「スピード」を武器に、堅牢なブロックと徹底した戦術分析を持つ鴎台に挑みます。

一方、鴎台の戦術は徹底した守備型バレー。相手の攻撃パターンを分析し尽くし、心理戦を含めた頭脳プレーで試合を有利に運ぶスタイルです。

その中で、日向は幾度も壁にぶつかりながらも、新たな進化を遂げていきます。

注目キャラ：星海光来と日向翔陽の激突

この試合の最大の見どころは、やはり日向翔陽と星海光来の激突です。

星海光来は、「現代の小さな巨人」として名を馳せる鴎台高校のエースで、日向と同じく身長にハンデを持ちながらも、それを圧倒的なジャンプ力・技術・知識で補い、日本トップクラスの選手として活躍しています。

一方、日向は中学時代から「最強の囮」として成長してきたが、星海との対決を通して自らが何者であるか、そして“小さな選手が世界と戦う意味”を自らのプレーで証明しようとします。

2人の“低身長プレイヤー”が互いの信念をぶつけ合うその姿は、観る者に深い感動と勇気を与えてくれます。

この試合はただの勝敗を争う戦いではなく、バレーボールを通して人生と向き合う姿を描いた、まさに“魂の一戦”なのです。

映画では描かれない漫画の見どころ

映画版は視覚的な迫力とテンポの良い構成で魅了してくれますが、原作漫画には映画では描かれない名シーンや心理描写が多数存在します。

文字とコマ割りを駆使した表現は、キャラクターの心の内をより深く、繊細に伝えてくれるため、原作を読むことで得られる感動は別格です。

ここではその中でも特に印象的な3つのシーンをご紹介します。

日向の突然の退場とその真相

日向翔陽にとって、春高バレー準々決勝はまさに全力を尽くす舞台でした。

ところが試合終盤、日向は突然体調不良により退場を余儀なくされます。

観客や仲間が驚く中、唯一その異変に気づいていたのが影山飛雄でした。

日向は熱を出し、満足に立っていられない状態だったのです。

ここで語られる武田先生の言葉は、読者の心に深く刺さる名台詞として知られています。

「君は君こそはいつも万全でチャンスの最前列に居なさい」

この場面では、日向の未熟さと成長の兆し、そして周囲の支えの温かさが鮮烈に描かれ、涙なくしては読めない名シーンとなっています。

月島兄弟の心の交流とピースサイン

ツッキーこと月島蛍は、冷静沈着でクールな性格の持ち主として知られています。

しかし彼にも、兄との関係という心に秘めた葛藤がありました。

兄・明光が補欠だったことに失望し、兄を“偽物のヒーロー”と感じていた蛍。

そんな彼が、試合中に相手ブロックの意図を見破ってアウトを取るという見事なプレーを決めた直後、客席の兄に向かってピースを送るのです。

この瞬間は、兄弟のわだかまりが解け、心がつながる奇跡のような場面として多くの読者を感動させました。

鷲城監督のガッツポーズが意味するもの

白鳥沢高校の鷲城健二監督は、これまで「高さこそ正義」と考えて指導をしてきました。

しかし日向翔陽のプレーを目の当たりにしたことで、その信念が少しずつ揺らいでいきます。

身長では劣る日向が、驚異的なスピードと反射神経、そして戦略で相手を翻弄する姿に感動を覚えた鷲城。

やがて、日向のあるプレーに対して、誰にも気づかれぬように静かにガッツポーズを見せるのです。

これは、日向という選手を真に認めた証であり、同時に監督自身の価値観の変化を象徴する名シーンとなっています。

このような小さな描写一つひとつが、「ハイキュー!!」という作品の奥深さと人間ドラマを支えているのです。

なぜ「VS 小さな巨人」がファイナルとされるのか？

『劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人』は、シリーズにおける“ファイナル”として発表されています。

ファンの間では「なぜこの試合が最終章なのか？」という声もありますが、その理由は原作漫画のストーリー構成とエピソードの密度に深く関係しています。

ここでは、「ファイナル」と名付けられた理由と、なぜその後の卒業後の話が映画化されないのかについて考察します。

最終巻402話「挑戦者たち」で完結

「VS 小さな巨人」で描かれる鴎台戦は、原作漫画のクライマックスとなる第45巻・最終話「挑戦者たち」で幕を閉じます。

この話では、それぞれの選手が次のステージへ進む様子が描かれ、バレーボールという競技を通して得たものが丁寧に表現されています。

特に、日向や影山を含む主要キャラの成長が描き切られ、読者にとっても満足感のある“完結”となっているのです。

卒業後のエピソードが映画化されない理由

原作には、卒業後のエピソードとして「ビーチバレー編」や「世界大会編」などがわずかに描かれています。

しかし、これらのエピソードは日常描写やその後の成長を示すダイジェスト的な構成が中心で、映画として長編にまとめるにはエピソード数が足りないというのが実情です。

また、作中での“集大成”とされているのが鴎台戦であり、これを超える感動のピークを映画で描くのは難しいと判断された可能性も高いでしょう。

そのため、制作サイドとしても「VS 小さな巨人」をシリーズ最終章＝ファイナルとして位置づけたと考えられます。

アニメや映画を補完する原作の魅力

「ハイキュー!!」のアニメや映画は、視覚的な迫力や演出力によって多くのファンを惹きつけてきましたが、原作漫画にはそれを補完するだけでなく、より深く味わうための魅力が詰まっています。

ここでは、アニメや映画では表現しきれない原作ならではの要素を紹介します。

漫画ならではの心理描写と伏線の回収

原作漫画では、キャラクターの内面描写や心の動きが丁寧に描かれており、選手たちがなぜその行動に至ったのか、背景にどんな想いがあるのかが明確に伝わります。

特に武田先生や烏養コーチのモノローグ、選手同士の目配せや気持ちの揺らぎなどは、コマごとの表情やセリフの間に描かれるため、読者自身が想像を膨らませて理解できる楽しみがあります。

また、前巻から張り巡らされた伏線が最終章で回収される構造も見事で、「ここで繋がるのか！」という発見の連続が読後の満足度を高めてくれます。

テンポよく読み進められる構成の良さ

アニメや映画に比べ、原作漫画は自分のペースで読み進めることができるため、重要なシーンを何度も読み返して味わうことができます。

また、1話ごとの構成がテンポよく設計されており、試合の緩急やキャラクターの成長が自然に入ってくるため、ページをめくる手が止まらなくなる読者も多いでしょう。

絵の表現も巻を追うごとに洗練され、特に終盤ではスピード感・迫力・感情の爆発が見事に融合した作画になっており、読むだけで“動き”が伝わってくるレベルです。

「映画やアニメだけでは満足できない！」という方は、ぜひ原作を手に取り、ハイキュー!!という物語の本質に触れてみてください。

今後の映画化スケジュールは？公開はいつ？

『劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人』は、2024年に公開された『ゴミ捨て場の決戦』に続くシリーズ完結編として、すでに制作が発表されています。

ただし、2025年4月現在の時点では、正式な公開日は発表されていません。

本章では、これまでの情報を基に、予想される公開時期や、今後注目すべき情報について解説していきます。

2025年秋～2026年春頃が有力との予想

「ゴミ捨て場の決戦」は2024年2月に公開され、その3ヶ月前（2023年11月頃）にPVが解禁されていました。

同様のプロモーションスケジュールを想定すると、『VS 小さな巨人』も早くとも2025年秋以降、あるいは2026年初頭の公開が有力と見られています。

加えて、制作会社であるProduction I.Gは、非常にクオリティの高い作画と演出で定評がありますが、それゆえに制作期間も長くなる傾向にあります。

特に「VS 小さな巨人」はシリーズ完結編であり、映像美と構成の完成度が求められるため、公開が多少遅れる可能性も想定されています。

また、新作短編アニメ『ハイキュー!! バケモノたちの行くところ』の先行放送と連動する形で、公開時期が調整されるという見方も出ています。

制作スタッフやキャスト情報の継続発表に注目

2025年3月に開催された「ハイキュー!! 10thイベント -NEXT STEP-」では、『VS 小さな巨人』の制作決定と共に、満仲勧監督の続投も正式に発表されました。

満仲監督は、これまでのシリーズすべてを手がけており、キャラの感情や試合の緊張感を巧みに表現する手腕で高く評価されています。

脚本も引き続き彼が担当するとされており、ファンの間でも「安心して待てる」との声が多く上がっています。

キャストについても、日向翔陽役の村瀬歩さん、影山飛雄役の石川界人さんらの続投が濃厚で、主要キャストのボイス収録情報なども今後の公式アナウンスに注目が集まります。

今後の情報解禁は、おそらく2025年夏以降になると見られ、ティザービジュアルや第1弾PVが順次公開される流れが予想されます。

「いつ公開されるのか？」という疑問はファン共通の関心事ですが、待つ時間すらも期待感に満ちている──そんな作品が『VS 小さな巨人』です。

ハイキュー 映画 の 続き 漫画を原作で読むならここに注目！まとめ

『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』で描かれた激戦の余韻をそのままに、原作漫画で物語の続きを追うのは、ファンにとって最高の体験です。

アニメや映画では味わえない細やかな心情描写や心理戦の深さ、成長の軌跡が、原作ページの隅々にまで詰まっています。

これから原作を読み進める方に向けて、改めて押さえておきたいポイントを以下にまとめます。

映画の続きは原作37巻326話からスタート

『ゴミ捨て場の決戦』のラストシーンで登場した星海光来の姿が示す通り、次なる舞台は春高バレー準々決勝・鴎台高校戦。

この試合が始まるのは原作第37巻326話「午後」からであり、ここから日向翔陽の新たな挑戦がスタートします。

最終話は45巻402話で、物語が完結

この鴎台戦を描くのが、原作における最終章です。

第45巻の最終話「挑戦者たち」（第402話）までを通して、バレーという舞台で戦った若者たちの物語は、見事に完結を迎えます。

勝敗のその先にあるもの──それが「ハイキュー!!」という作品が多くの読者に愛される理由でもあります。

映画では描かれない感動シーンを見逃さずに読もう

映画にはない、漫画でしか味わえない名シーンは数多く存在します。

• 日向の突然の退場と武田先生の言葉
• 月島兄弟の絆が蘇るピースサイン
• 鷲城監督が見せた小さなガッツポーズ

これらの場面は、“バレー”という競技を超えて、人の想いを描いた物語として読者の心に深く刻まれます。

『VS 小さな巨人』の公開を待つ間に、ぜひ原作漫画を手に取り、その壮大な物語をじっくりと味わってみてください。

「ハイキュー!!」は、ただのスポーツ漫画ではありません。それは、挑戦すること、挫折を乗り越えること、仲間とつながることの尊さを教えてくれる、人生そのものの教科書なのです。