アニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」は、乙骨憂太が仙台結界を制して190点を確保する一方、死滅回游そのものは終わらないまま幕を閉じます。
虎杖悠仁と日車寛見、伏黒恵とレジィ・スター、乙骨と仙台結界の強者たちによる戦いを経て、仲間を救うためのルール変更は一歩前進しました。
この記事では、一般に「死滅回遊」と検索されるアニメ第3期「死滅回游 前編」全12話の流れを、序盤から最終回59話「仙台結界」まで時系列で整理します。
前編の重要な結末は、次の4点です。
- 虎杖と日車の戦いにより、泳者間で得点を譲渡できるルールが追加された
- 伏黒はレジィ・スターとの頭脳戦に勝利し、天使・来栖華と接触した
- 乙骨は仙台結界の四つ巴を崩し、所持得点を190点まで増やした
- 死滅回游は未終了で、現在は第4期「死滅回游 後編」が制作中
ここから先は、第3期前編の重大なネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
死滅回游アニメ前編では何が起きた?全12話の時系列
第3期「死滅回游 前編」は、渋谷事変直後の虎杖と乙骨の対決から始まり、仙台結界で乙骨が190点を獲得するまでを描いた全12話です。
まずは物語全体の流れを、重要事件ごとに確認しておきましょう。
1. 乙骨が虎杖の死刑執行人として現れ、虎杖を一度殺した直後に反転術式で蘇生させる
2. 脹相が禪院直哉と戦い、虎杖を守る
3. 虎杖たちが天元と面会し、羂索の目的と死滅回游の仕組みを知る
4. 真希が呪具回収のため禪院家へ戻り、真依を失ったことで完全な天与呪縛へ覚醒する
5. 虎杖と伏黒が秤金次を勧誘し、星綺羅羅との戦いを経て協力を取り付ける
6. 虎杖と伏黒が東京第1結界へ入り、別々の場所へ転送される
7. 虎杖が日車寛見と戦い、得点譲渡のルール追加に成功する
8. 伏黒がレジィ・スター一派に狙われ、未完成の領域展開で勝利する
9. 乙骨が仙台結界でドルゥヴ・ラクダワラと黒沐死を撃破する
10. 乙骨、烏鷺享子、石流龍による激戦が始まる
11. 三者同時の領域展開が黒沐死の乱入によって崩壊する
12. 乙骨が石流を破り、烏鷺と石流から得点を譲り受けて190点に到達する
物語を一気に追うと、前編の目的が見えやすくなります。
虎杖たちは敵を全滅させようとしているのではありません。羂索が作ったルールを内側から変更し、津美紀の救出と五条悟の解放を実現しようとしているのです。
死滅回游とは?羂索の目的と基本ルール
死滅回游とは、羂索が日本各地に張った結界「コロニー」で、呪術師や術式を覚醒した人々を戦わせる大規模な儀式です。
表面上は得点制の殺し合いですが、本当の目的は、戦いによって莫大な呪力を生み出し、日本の人々と天元を同化させるための準備を整えることにあります。
羂索は加茂憲倫と同じ存在なのか
渋谷事変で夏油傑の肉体を操っていた人物の正体は、肉体を乗り換えながら生き続けてきた術師・羂索です。
羂索は過去に、史上最悪の術師と呼ばれた加茂憲倫の肉体も乗っ取っていました。
そのため、「加茂憲倫ではなく羂索だった」というより、加茂憲倫として暗躍していた存在も羂索だったと理解するのが正確です。
羂索は長い時間をかけて、過去の術師と契約を結び、現代人の中にも術式を使える者を準備してきました。
死滅回游は突発的に始まった事件ではなく、羂索が何百年もの時間を費やして組み上げた実験なのです。
死滅回游の基本ルール
死滅回游の参加者は「泳者」と呼ばれ、式神のコガネが各泳者の情報や得点を管理します。
主なルールは次のとおりです。
- 術式を覚醒した泳者は、定められた期限までに結界へ参加する
- 他の泳者を倒すと得点を獲得できる
- 術師を倒した場合は原則5点、非術師の場合は1点が与えられる
- 100点を消費すると、管理者が認める範囲でルールを追加できる
- 一定期間、得点に変動がない泳者は術式を剥奪される
- 一度泳者になると、当初のルールでは自由に離脱できない
術式の剥奪は、単に能力を失う処分ではありません。
脳へ作用している術式を無理に取り除けば、命に関わる可能性があります。つまり泳者は、戦わなくても死へ近づき、戦えば誰かを傷つけるという逃げ場のない状態に置かれます。
個人的には、このルール設計こそ死滅回游の最も恐ろしい部分だと感じます。
羂索は強者を集めただけではなく、参加者が自発的に殺し合っているように見える仕組みを作りました。人の選択肢を奪いながら、選んだ責任だけを本人へ背負わせる構造になっているのです。
虎杖たちが追加したいルール
虎杖たちは、伏黒津美紀を救い、死滅回游を終わらせるために参加しました。
必要と考えていたルール変更は、主に次の内容です。
- 泳者同士で得点を譲渡できるようにする
- 身代わりとなる泳者を用意し、ゲームから離脱できるようにする
- 結界同士で連絡を取れるようにする
- 必要に応じて結界へ出入りできるようにする
さらに、五条悟が封印された獄門疆「裏」を開けられる可能性を持つ天使・来栖華を捜すことも重要な目的でした。
戦闘で勝つだけでは仲間を救えません。
100点を持つ泳者と交渉し、殺し合いを抑えるルールを追加することが、虎杖たちの本当の勝利条件でした。
第3期序盤のネタバレ|乙骨の死刑執行から秤の勧誘まで
第3期前編の序盤では、渋谷事変で崩壊した呪術界と、その中で虎杖が置かれた絶望的な立場が描かれます。
ここを押さえておくと、死滅回游へ向かう虎杖たちの覚悟がより伝わってきます。
乙骨はなぜ虎杖を殺して蘇生させた?
特級術師・乙骨憂太は、呪術総監部に虎杖悠仁の死刑執行人として任命されました。
乙骨は虎杖と戦い、刀で心臓を貫いて一度死亡させます。しかし、虎杖の心臓が止まった直後に反転術式を施し、その場で蘇生させました。
これは、総監部と結んだ「虎杖を殺す」という縛りを形式上果たしながら、虎杖を生存させるための作戦です。
乙骨は五条から、もし自分に何かあれば虎杖たちを守ってほしいと頼まれていました。
冷酷な処刑人として登場した乙骨が、実は五条の意志を受け継いでいたと分かる反転が最高なんですよね。虎杖を救うため、本当に一度殺すという危険な方法を選べる判断力にも、特級術師の覚悟が表れています。
脹相と禪院直哉の戦い
虎杖を追って現れた禪院直哉は、脹相と対決します。
直哉の術式「投射呪法」は、1秒を24分割した動きをあらかじめ設定し、それを高速で実行する能力です。相手が決められた動きを守れなければ、1秒間動きを封じられます。
対する脹相は、赤血操術を使って血液を操ります。
直哉は脹相を人間と同じ感覚で追い詰めようとしますが、脹相は呪胎九相図が受肉した存在です。呪力を血液へ変換できるため、通常の人間のような失血死の弱点がありません。
最後は周囲へ広げた血液を一斉に放つ「超新星」で脹相が勝利します。
この戦いでは、名門・禪院家の直哉が血筋へ執着する一方、人ならざる脹相が弟たちへの愛情を誇りにしている対比が印象的でした。
天元が明かした羂索の計画
虎杖、伏黒、乙骨、脹相たちは薨星宮で天元と面会します。
そこで初めて、羂索が死滅回游を利用し、日本全土の人々と天元を同化させようとしていることが整理されました。
同時に、五条悟を封印した獄門疆を開くには、あらゆる術式を消滅させる術式を持つ天使が必要だと判明します。
天使は来栖華という女性と共生し、死滅回游の泳者として東京第2結界にいる可能性が示されました。
また、羂索が天元を狙ってくる事態に備え、九十九由基と脹相が薨星宮に残ることになります。
戦力を各地へ分けざるを得ない状況はかなり苦しいですが、ここから物語が複数の戦場へ枝分かれしていくんです。

虎杖と伏黒が秤金次を仲間にする
戦力を増やすため、虎杖と伏黒は停学中の高専3年生・秤金次を訪ねます。
秤は栃木県の立体駐車場跡地で、術師同士を戦わせる賭け試合を運営していました。
虎杖たちは正体を隠して接近しますが、秤と行動を共にする星綺羅羅に高専関係者だと見抜かれます。
伏黒とパンダが綺羅羅の術式を攻略する一方、虎杖は秤から何度殴られても反撃せず、仲間を救いたいという覚悟を示しました。
秤が動かされたのは、整った理屈ではなく虎杖の「熱」です。
合理的な作戦を立てる伏黒と、体を張って思いを伝える虎杖。二人の異なる強みがそろっていたからこそ、秤という扱いの難しい先輩を仲間にできました。
真依の死で真希に何が起きた?
禪院真希は、死滅回游に備えて呪具を回収するため禪院家へ向かいました。
しかし父・禪院扇の策略により、真希と双子の妹・真依は瀕死の状態へ追い込まれます。
真依は最後の力で刀を作り出し、自らの命とともに真希へすべてを託しました。
呪術の世界では、一卵性双生児は一人の人間に近い存在として扱われます。真依が呪力を持っていたことで、真希の天与呪縛は完成していませんでした。
真依の死によって真希の呪力は完全に失われ、その代わりに伏黒甚爾と並ぶほどの肉体能力が解放されます。
真希はその力で禪院家の術師たちを倒していきました。
ただし、これは華やかな覚醒とは呼びにくい場面です。
真希が求めていた強さを手にした瞬間、隣で未来を見てほしかった真依はいなくなりました。強さと喪失が同時に訪れるからこそ、胸が締めつけられます。
虎杖と日車のネタバレ|得点譲渡ルールはどう追加された?
東京第1結界へ入った虎杖は、100点を持つ泳者・日車寛見と戦い、最終的に得点譲渡のルール追加へ成功します。
この対決で問われたのは、術式の強さ以上に、渋谷事変の罪を誰が背負うのかという問題でした。
日車寛見はなぜ死滅回游へ参加した?
日車は、困難な刑事事件の弁護を担当してきた元弁護士です。
無実を訴える被告人のために戦っても、世間や司法制度は一度作られた筋書きに沿って人を裁いていきます。
その理不尽さに耐え続けた日車は、法廷で術式を覚醒。死滅回游に参加した後は、自分を攻撃した泳者たちを倒し、100点を獲得していました。
日車は正義を嫌いになったのではありません。
むしろ正しくあろうとしすぎたために、現実との落差で心が壊れてしまった人物だと考えられます。
領域展開「誅伏賜死」で虎杖は何を裁かれた?
日車の領域展開「誅伏賜死」では、式神ジャッジマンが被告人の罪を審理します。
有罪判決が出ると、術式や呪力を没収する「没収」、罪状によっては処刑人の剣を与える「死刑」が科されます。
最初の裁判で虎杖は、未成年でありながらパチンコ店へ入った罪を問われました。
続く裁判で提示されたのは、渋谷で発生した大量殺人です。
実際に人々を殺したのは、虎杖の肉体を支配した両面宿儺でした。それでも虎杖は弁解せず、「自分が殺した」と罪を受け入れます。
日車は証拠から、虎杖が自分の意思で殺したのではないと分かっていました。
それでも罪を背負おうとする虎杖を見て、日車は自分の中に残っていた正義を思い出します。
得点譲渡ルールの内容
戦いをやめた日車は、自身の100点を使って新ルールを追加しました。
追加されたのは、泳者が他の泳者へ任意の得点を譲渡できるルールです。
この変更により、泳者は人を殺さなくても、得点の移動によって一定期間の点数変動を作れるようになりました。
さらに、強敵を必ず殺さなくても、交渉によって得点を集められる可能性が生まれます。
後に乙骨が烏鷺と石流を生かしたまま190点へ到達できたのも、このルールがあったからです。
虎杖と日車の戦いは東京第1結界だけで完結せず、離れた仙台の乙骨まで救いました。仲間が別々の場所にいても、一つの選択が次の戦場へつながっていく構成が尊いですよね。

伏黒とレジィ戦のネタバレ|勝敗を分けた隠し札
伏黒恵は東京第1結界でレジィ・スターと戦い、未完成の領域展開と玉犬「渾」を使って勝利しました。
術式の威力だけでなく、互いの手札を読み合う駆け引きが見どころとなった一戦です。
麗美は伏黒をだましていた
虎杖と別の場所へ転送された伏黒は、麗美という泳者に出会います。
麗美は日車の居場所を教える代わりに、自分を守る騎士になるよう伏黒へ要求しました。
しかし、麗美はレジィ一派の協力者です。
伏黒は拠点へ誘い込まれ、針千鈞やレジィ・スターから攻撃を受けます。
追い詰められた伏黒は、「善人を救う」という自分の基準に固執するだけでなく、津美紀を救うためなら泳者を殺す覚悟も見せ始めました。
虎杖が自分の罪を背負い込む一方、伏黒は目的のために冷酷になろうとします。二人がそれぞれ危うい方向へ進んでいることも、この前編の重要なポイントです。
レジィの術式「再契象」とは
レジィの術式「再契象」は、レシートに記録された契約内容を再現する能力です。
包丁、植木鉢、車両などの物品だけでなく、宿泊サービスによる休息や回復まで再現できます。
一見すると変わった能力ですが、事前に多様なレシートを準備すれば、攻撃、防御、移動、回復を切り替えられます。
レジィ自身の観察力と判断力が高いため、日用品を呼び出す術式が極めて厄介な戦闘能力へ変わっていました。
未完成の領域展開「嵌合暗翳庭」
伏黒は体育館を外殻として利用し、領域展開「嵌合暗翳庭」を発動します。
伏黒の領域は未完成で、自力では閉じた結界を構築できません。
そこで体育館の建物を結界代わりに使い、床一面へ影を広げました。
領域内では式神や伏黒自身の分身を生み出せるため、レジィは複数方向から攻撃を受けます。
一方のレジィは、伏黒が影の中へ収納できる重量に限界があると見抜き、重量物を次々と沈めました。
最終的に勝敗を決めたのは、レジィが倒したと思い込んでいた玉犬「渾」です。
伏黒は最後まで隠していた玉犬を背後から攻撃させ、レジィを倒しました。
レジィも伏黒も、相手の術式を理解したうえで、さらに隠された情報を読もうとしています。
死滅回游では、強い術式を持つだけでは足りません。相手に何を見せ、何を最後まで隠すかが勝敗を左右するのです。
髙羽史彦と天使・来栖華
伏黒とレジィが戦う一方、売れない芸人だった髙羽史彦は黄櫨折と対決します。
髙羽の術式は、自分が「ウケる」と確信した出来事を現実にする能力です。
本人は術式の内容を理解していませんが、その潜在能力は五条悟にも対抗し得るほどと示されています。
レジィ戦を終えた伏黒は限界を迎え、倒れました。
その伏黒を発見したのが、天使と共生する来栖華です。
伏黒たちが捜していた五条解放の鍵が、ようやく目の前へ現れたところで次の展開へつながります。
仙台結界のネタバレ|乙骨はどうやって190点を得た?
仙台結界では、乙骨憂太がドルゥヴ、黒沐死、烏鷺享子、石流龍との連戦を制し、最終的に190点を確保しました。
第59話「仙台結界」は第3期第12話にあたり、2026年3月26日に通常より本編尺を拡大した27分の特別編成で放送されています。
仙台結界を支配していた四者
乙骨が本格的に動き出す前の仙台結界では、次の四者が互いをけん制していました。
- ドルゥヴ・ラクダワラ
- 特級呪霊・黒沐死
- 烏鷺享子
- 石流龍
乙骨がドルゥヴを倒したことで、均衡が崩れます。
ドルゥヴの生存を条件に休眠していた黒沐死が目覚め、乙骨へ襲いかかりました。
乙骨は一般人を競技場へ避難させ、「リカ」に守らせます。そのため黒沐死戦では、リカを自由に使えない状態でした。
黒沐死を反転術式で撃破
黒沐死は、大量のゴキブリを操る特級呪霊です。
さらに、攻撃を受けた箇所から異形の虫を発生させる呪具「爛生刀」を使用します。
乙骨は烏鷺と石流に能力を知られないよう、反転術式を隠して戦おうとしました。
しかし爛生刀で深手を負い、能力を隠し続ける余裕を失います。
そこで乙骨は黒沐死へ接近し、口元から反転術式の正のエネルギーを直接流し込みました。
呪霊は負の呪力で構成されているため、正のエネルギーは致命傷になります。
乙骨は自分の傷を治すだけでなく、反転術式を呪霊への攻撃にも利用できるのです。
烏鷺享子と石流龍の目的
烏鷺享子は、平安時代に藤氏直属の暗殺部隊「日月星進隊」の隊長を務めた術師です。
しかし仕えていた一族から罪を着せられ、身代わりとして処刑されました。
受肉によって二度目の人生を得た烏鷺は、今度こそ誰かのためではなく、自分のために生きようとします。
一方の石流龍は、極めて高い呪力出力を持つ術師です。
一度目の人生で大きな不満はなかったものの、完全には満たされていませんでした。
石流が求めていたのは、人生の最後を締めくくる「デザート」のような戦いです。
二人は同じ受肉術師でも、求めているものが異なります。
烏鷺は奪われた人生を取り戻そうとし、石流は満たされなかった感覚を埋めようとしていました。羂索は、こうした過去の未練まで死滅回游の燃料にしています。
乙骨の術式「模倣」とリカの5分間
乙骨の術式は、他者の術式をコピーする「模倣」です。
乙骨が指輪を通してリカへ完全接続すると、5分間に限って次の能力を使えます。
- リカの完全顕現
- リカから乙骨への呪力供給
- コピーした術式の使用
現在のリカは、『呪術廻戦 0』で成仏した祈本里香本人ではありません。
祈本里香が乙骨へ残した、外付けの術式と呪力の備蓄として存在しています。
仙台結界で乙骨は、狗巻棘の呪言、ドルゥヴの式神を使う術式、烏鷺の空間を操る術式を使用しました。
烏鷺の腕をリカが食べた後に乙骨が彼女の術式を使ったため、身体の一部をリカが摂取することがコピー条件の一つと考えられます。
ただし、すべての術式に同一の条件が必要なのかは、前編の範囲だけでは断定できません。
三者同時の領域展開はなぜ崩壊した?
乙骨、烏鷺、石流は、ほぼ同時に領域展開を発動します。
ところが、黒沐死が単為生殖で残していた別個体が結界内へ侵入しました。
三つの領域がぶつかる複雑な状態へ外部要因まで加わり、結界は安定せずに崩壊します。
領域展開後は術式が焼き切れ、一時的に使用しにくくなります。
空間を操れなくなった烏鷺は黒沐死に襲われ、腕を失いました。
乙骨は黒沐死を再び正のエネルギーで倒し、石流は高い出力を生かして烏鷺を戦闘不能へ追い込みます。
こうして最後は、乙骨と石流の一騎打ちになりました。

乙骨と石流の最終決戦
石流は、乙骨との真正面からの呪力勝負を望みます。
本来の乙骨なら、相手の得意な土俵を避けて勝利を目指すはずです。
それでも乙骨は石流の渇望を感じ取り、一度だけ正面から撃ち合いました。
純粋な出力では石流が上回ります。
しかし乙骨は、コピーした烏鷺の術式で石流の「グラニテブラスト」の軌道をそらし、空間ごと対象を打ち抜く技とリカの攻撃を組み合わせました。
リカとの接続が切れた後も、乙骨は石流との接近戦を続けます。
そして最後は、先ほど上空へそらしていたグラニテブラストを石流の頭上へ落とし、戦いを終わらせました。
乙骨は石流の望む撃ち合いに応じながら、勝つための布石も忘れていません。
相手の願いを理解する優しさと、戦場で目的を見失わない冷静さ。その両方を持っていることが、乙骨の強さなのでしょう。
乙骨190点の内訳
仙台結界終了時点で、乙骨の所持得点は190点です。
作中の得点推移は、次のように整理できます。
- ドルゥヴ撃破後の所持得点:35点
- 黒沐死2体の撃破による加点:合計10点
- 石流から譲渡された得点:76点
- 烏鷺から譲渡された得点:69点
- 最終的な所持得点:190点
石流と烏鷺は、戦闘前に表示された得点の全てではなく、1点ずつ残す形で乙骨へ譲渡しています。
乙骨は二人を殺さず、日車が追加した得点譲渡ルールを利用しました。
虎杖が東京第1結界で生み出した道を、乙骨が仙台結界で使っているんです。別々の場所での戦いが一つの作戦としてつながる瞬間は、前編でも特に気持ちのいい場面でした。
死滅回游前編の結末と第4期「後編」の最新情報
第3期前編は、乙骨が仙台結界を制したところで終了しますが、死滅回游自体は終わっていません。
東京第2結界や桜島結界、薨星宮などでは、さらに大きな戦いが待っています。
続きで描かれる主な戦い
第4期「死滅回游 後編」のティザーPVでは、次のキャラクターたちの戦いが示されています。
- 秤金次と鹿紫雲一
- パンダ
- 禪院真希
- 脹相
- 九十九由基
- 羂索
- 虎杖悠仁
- 伏黒恵
特に注目されるのが、秤と鹿紫雲の戦いです。
鹿紫雲は過去の術師で、強者との戦いを求めて死滅回游へ参加しています。
さらに薨星宮では、天元を狙う羂索に対し、脹相と九十九が立ち向かうことになります。
前編では各結界の得点争いが中心でしたが、後編では羂索の計画そのものが大きく動き出します。
第4期は制作中
第3期最終回の放送時点では、続編の詳細が十分に告知されていませんでした。
しかし、その後にTVアニメ第4期「死滅回游 後編」の制作が正式発表されています。
2026年6月19日にはティザーPVも公開され、前編で演出・副監督を務めた佐藤威さんが、後編の監督を担当することも発表されました。
ただし、2026年8月3日時点で具体的な放送開始日は公式発表されていません。
放送時期や配信サービスは変更・追加される可能性があるため、最新情報はTVアニメ『呪術廻戦』公式サイトで確認してください。
アニメの続きは原作何巻から?
第59話「仙台結界」の続きは、原作コミックス第21巻から読めます。
第21巻では、東京第2結界を舞台に、秤金次、シャルル・ベルナール、パンダ、鹿紫雲一の物語が本格化します。
ただし、第59話は原作の複数話をテンポよく再構成しているため、細かな会話や戦闘の流れを確認したい方は、第20巻の仙台結界編から読み直すのもおすすめです。
死滅回游アニメ前編の核心を考察
ここからは、アニメ前編を通して私が感じたテーマを、事実と分けて考察します。
死滅回游は派手な術式バトルが続く章ですが、その核心には「強さを何のために使うのか」という問いがあります。
ルールを守るのではなく、変える物語
羂索は、泳者が戦わなければ生きられないルールを作りました。
この状況で虎杖たちが選んだのは、より効率よく敵を倒すことではありません。
100点を集め、ルールそのものを変更することでした。
日車が追加した得点譲渡ルールによって、乙骨は烏鷺と石流を殺さずに得点を獲得しています。
羂索が人間を戦わせるために作った得点制度が、仲間を生かすための交渉手段へ変わったのです。
個人的には、この逆転が死滅回游前編の最も重要な成果だと考えています。
敵が作った仕組みでも、使い方を変えれば別の未来を作れる。虎杖たちは力だけでなく、制度の攻略によって羂索へ抵抗しています。
受肉術師と現代の術師の違い
石流や烏鷺、レジィたち受肉術師は、一度目の人生で満たされなかった願いを抱えています。
石流は人生を締めくくる戦いを求め、烏鷺は誰にも利用されない自分だけの人生を望んでいました。
一方、虎杖、伏黒、乙骨は、誰かを救うために戦います。
ただし、現代の術師たちが無条件に正しいわけではありません。
虎杖は宿儺の罪まで自分で背負い、伏黒は津美紀を救うために自分を追い込み、乙骨は羂索討伐まで一人で引き受けようとします。
他者のために戦う優しさが、そのまま自己犠牲へ変わりかねない危うさを持っているのです。
宿儺・五条・乙骨が示す「最強」の形
仙台結界で烏鷺は、限界を超えるには「圧倒的な自己」と他者を顧みない在り方が必要だと語ります。
その言葉が示す存在が両面宿儺です。
宿儺は自分の欲望だけを基準に行動し、誰かに理解される必要も、誰かと支え合う必要もありません。
五条悟もまた、圧倒的な強さゆえに一人で多くを背負ってきました。
乙骨は五条に再び親友を殺させないため、自分が羂索を倒そうと決意します。
その思いは優しいのですが、全てを一人で引き受けようとする姿は、五条と同じ孤独へ近づいているようにも見えます。
一方で、乙骨の術式「模倣」は他者との関係がなければ成立しません。
狗巻、ドルゥヴ、烏鷺など、出会った相手の術式が乙骨の力へ加わります。乙骨の強さは、他者を切り捨てて完成する宿儺とは正反対です。
一人で完成した強さと、つながりの中で広がる強さ。
死滅回游前編は、どちらが本当の「最強」なのかを問い始めた物語だと私は感じました。
まとめ
アニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」は、渋谷事変後の虎杖と乙骨の対決から始まり、乙骨が仙台結界で190点を確保するまでを描いた全12話です。
序盤では乙骨が虎杖の死刑を形式上執行して蘇生させ、虎杖たちは天元から羂索の目的と死滅回游の仕組みを聞きました。
真希は真依を失ったことで完全な天与呪縛へ覚醒し、虎杖と伏黒は秤金次の協力を取り付けます。
東京第1結界では、虎杖が日車寛見との戦いを通して得点譲渡ルールを追加しました。
伏黒はレジィ・スターとの頭脳戦に勝利し、五条解放の鍵を握る天使・来栖華と接触します。
最終回59話「仙台結界」では、乙骨がドルゥヴ、黒沐死、烏鷺、石流との激戦を制しました。
乙骨は石流と烏鷺を殺さず、譲渡ルールを活用して所持得点を190点まで増やしています。
死滅回游は前編で終了しておらず、TVアニメ第4期「死滅回游 後編」が現在制作中です。
敵を倒すだけでなく、仲間の選択をつなぎ、殺し合いのルールそのものを変えていく虎杖たち。その戦いは後編で、羂索の計画と伏黒たちの運命を大きく揺さぶることになりそうです。
よくある質問
死滅回游前編の最終回は何話ですか?
第3期「死滅回游 前編」の最終回は、第59話「仙台結界」です。
第3期としては第12話にあたり、2026年3月26日に本編尺27分の拡大編成で放送されました。
乙骨憂太は仙台結界で何点になりましたか?
乙骨の所持得点は、仙台結界終了時点で190点です。
ドルゥヴと黒沐死を倒した得点に加え、石流龍から76点、烏鷺享子から69点を譲り受けました。
死滅回游はアニメ前編で終わりましたか?
死滅回游そのものは終わっていません。
前編終了時点でも東京第2結界や薨星宮などの戦いが残っており、続きは第4期「死滅回游 後編」で描かれます。
第4期「死滅回游 後編」はいつ放送されますか?
第4期の制作とティザーPV公開は正式発表されていますが、2026年8月3日時点で具体的な放送開始日は発表されていません。
最新の放送情報はTVアニメ『呪術廻戦』公式サイトで確認してください。
アニメ第59話の続きは原作何巻から読めますか?
第59話の続きは、原作コミックス第21巻から読めます。
仙台結界の戦闘を原作の流れで詳しく振り返りたい場合は、第20巻から読むと理解しやすくなります。
執筆:桜木結衣(アニメオタク・書店員)



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