『呪術廻戦』死滅回游アニメの最新話は、第59話「仙台結界コロニー」です。乙骨憂太が黒沐死・烏鷺亨子・石流龍との連戦を制し、第3期「死滅回游 前編」は仙台結界の決着までを描いて最終回を迎えました。
第59話は2026年3月26日深夜に放送された第3期第12話で、本編27分の拡大スペシャルです。ドルゥヴ・ラクダワラ撃破後から、黒沐死戦、石流・烏鷺との三つ巴、そして得点譲渡までが一気に描かれました。
呪術廻戦・死滅回游第59話の放送日と基本情報は?
第59話「仙台結界コロニー」は、2026年3月26日深夜0時26分からMBS・TBS系で放送された、第3期「死滅回游 前編」の最終回です。
TVアニメ『呪術廻戦』公式サイトは、2026年3月19日に第59話を「本編拡大スペシャル」として放送すると発表しました。通常回より本編尺を広げた、特別尺27分のエピソードです。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
項目 内容
話数 第59話/第3期第12話
サブタイトル 仙台結界コロニー
放送日時 2026年3月26日深夜0時26分
本編尺 27分
シリーズ内の位置づけ 第3期「死滅回游 前編」最終回
中心人物 乙骨憂太
主な対戦相手 黒沐死、烏鷺亨子、石流龍
原作対応範囲の目安 コミックス20巻収録の仙台結界決着付近まで
記事内容は2026年8月3日時点の公式発表と、放送された第59話を基に整理しています。
第59話の舞台は、宮城県に設置された仙台結界コロニーです。
この場所では乙骨が入る以前から、ドルゥヴ・ラクダワラ、特級呪霊・黒沐死、烏鷺亨子、石流龍という4者が互いを警戒し、容易には動けない均衡状態を作っていました。
公式が表現する「三竦みの四つ巴」とは、単純な4人同時対決ではありません。
誰かが一角を倒すと、それまで相性関係によって抑えられていた別の強者が自由になる。まるで積み木から一本を抜いた瞬間、全体が崩れ始めるような危うい状況です。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
そして、その最初の一本を抜いたのが乙骨でした。
第59話「仙台結界コロニー」では何が起きた?
第59話では、ドルゥヴを倒した乙骨が黒沐死、烏鷺、石流と連戦し、「リカ」の完全顕現や領域展開を交えた戦いの末に仙台結界を制しました。
ここからは、放送された内容を物語の順番に沿って振り返ります。
乙骨がドルゥヴを倒し、四つ巴の均衡が崩れる
第59話の冒頭では、乙骨憂太がドルゥヴ・ラクダワラをすでに撃破した状態から物語が始まります。
ドルゥヴは式神の軌跡によって領域を形成する術師で、仙台結界に存在するほかの強者を抑える一角でした。
ただし、アニメではドルゥヴとの戦闘そのものを長く描かず、倒れたドルゥヴと、そこから立ち去る乙骨の姿を見せることで結果を示しています。
この短い処理には、乙骨の強さを説明しすぎずに印象づける効果があります。
技を一つひとつ披露して勝利するのではなく、「視聴者が到着した時には、すでに強敵を倒していた」。この見せ方によって、乙骨が仙台結界の力関係を一人で変えてしまう存在だと直感的に伝わるんです。
ドルゥヴが消えたことで、彼を警戒して休眠状態に入っていた黒沐死が活動を再開します。
乙骨の勝利は味方側にとって一歩前進ですが、同時に新たな災厄を解放する引き金にもなりました。
黒沐死が一般人を襲い、乙骨が救助へ向かう
黒沐死は、羂索によって死滅回游へ参加させられた特級呪霊です。
大量の虫を操りながら一般人へ襲いかかる黒沐死に対し、乙骨は得点集めよりも人命救助を優先しました。
死滅回游では、術師を倒せば原則5点、非術師を倒せば1点を得られます。
しかし乙骨は、一般人を犠牲にして敵の隙を待つことも、安全な距離から戦況を観察することもしません。危険の中心へ飛び込み、逃げ遅れた人々を守りながら黒沐死と向き合います。
ここは『劇場版 呪術廻戦 0』から続く乙骨の核が、最も分かりやすく表れた場面でした。
乙骨は「強いから人を救える」のではなく、人を救おうとする意志が、彼の強さの使い道を決めているんですよね。
効率だけを考えれば、一般人を守りながら戦うのは不利です。それでも迷わないところに、五条悟とは異なる乙骨なりの特級術師像が見えました。
黒沐死の腐生刀が乙骨を追い詰める
黒沐死は「爛生刀」と呼ばれる危険な呪具を使い、乙骨へ激しい攻撃を仕掛けます。
斬りつけた箇所から異形の虫が発生する攻撃は、単純な刀傷だけでは終わりません。
さらに大量の虫による広範囲攻撃も重なり、乙骨は一般人をかばいながら対応を迫られます。
この戦闘で重要なのは、乙骨が当初、反転術式を黒沐死の前で積極的に見せようとしていなかったことです。
石流と烏鷺が離れた場所から乙骨を観察しているため、手札を明かせば次の戦いで対策される恐れがあります。
しかし黒沐死に深手を負わされた乙骨は、能力を隠し続ける余裕を失います。
乙骨は正のエネルギーを黒沐死へ直接流し込み、呪霊である黒沐死を内側から祓いました。
人間を治癒する反転術式が、呪霊にとっては致命的な力になる。この正負の関係を、息が詰まるほど近い距離で決着へ結びつけた場面です。
派手な大技で吹き飛ばすのではなく、黒沐死の性質を利用して最短距離で仕留めるところに、乙骨の判断力が表れています。
黒沐死を倒した直後、烏鷺亨子が乙骨を襲う
黒沐死との戦いを終えた乙骨に、休む時間はありません。
直後に現れたのが、藤氏直属暗殺部隊「日月星進隊」の元隊長・烏鷺亨子です。
烏鷺は空を面として捉え、布のようにつかんで変形させる術式を使用します。
乙骨が刀を振っても、空間そのものを曲げられて軌道をそらされるため、通常の近接攻撃が届きません。
アニメでは背景や乙骨の身体が引き伸ばされるように変形し、烏鷺が空間へ干渉していることを視覚的に表現していました。
原作では仕組みを理解するまで少し時間がかかりやすい能力ですが、映像では「乙骨のいる空間が布のようにねじられている」と直感的に伝わります。
黒沐死戦が生物的な不快感と接近戦の恐怖を中心にしていたのに対し、烏鷺戦では画面そのものがゆがむ。
敵が変わるたびに映像のルールまで変わるため、連戦でありながら単調にならない構成でした。
石流龍のグラニテブラストが戦場を貫く
烏鷺と乙骨が対峙しているところへ、石流龍も攻撃を開始します。
石流は、髪型を砲台のように使い、圧倒的な呪力出力を放つ術師です。
遠距離から放たれる「グラニテブラスト」は、建物や地面を巻き込みながら戦場を一直線に貫きます。
石流は隠れて機会を待つタイプではありません。
強い相手と全力でぶつかり、自分の渇きを満たしたいという欲望が、攻撃の大きさや直線的な戦い方にそのまま表れています。
一方の烏鷺は、自身の過去や藤原氏への怒りを抱え、相手との距離や攻撃の方向を操作しながら戦います。
同じ過去の術師でも、石流は前へ、烏鷺は相手の力をそらす方向へ動く。
人物の生き方と術式の性質が結びついているのが、仙台結界のバトルをただの能力比べで終わらせないポイントです。
乙骨が「リカ」を完全顕現させる
黒沐死との戦闘で呪力を消耗し、烏鷺と石流から同時に狙われた乙骨は、ついに「リカ」を完全顕現させます。
完全顕現できる時間は5分間です。
この間、乙骨は「リカ」と接続することで、呪力の供給、呪具の使用、術式の使用が可能になります。
それまでの乙骨は、一般人を守ることや手札を隠すことを優先し、自分の戦力を制限していました。
完全顕現は、乙骨がようやく「守りながら耐える戦い」から、「仙台結界の強者をまとめて制圧する戦い」へ切り替えた合図です。
ただし、解放したからといって余裕が生まれるわけではありません。
5分という制限があるため、乙骨は石流と烏鷺の能力を見極めながら、限られた時間内で決着への道筋を組み立てる必要があります。
この時間制限が、圧倒的な戦力を持つ乙骨にも緊張感を与えていました。
烏鷺の術式を乙骨が模倣する
「リカ」と接続した乙骨は、烏鷺の術式を模倣して戦いに利用します。
敵が使っていた空間操作を、今度は乙骨が石流の攻撃をそらすために使用する。
ここで乙骨の戦い方が、一段階変化しました。
乙骨の強さは膨大な呪力量だけではありません。
戦場で相手の能力を観察し、条件を満たした術式を自分の選択肢へ加え、別の敵へぶつけられることが最大の恐ろしさです。
つまり乙骨と戦う相手は、自分の能力を攻略されるだけでなく、その能力を別の形で利用される可能性まで考えなければなりません。
仙台結界には複数の強者が存在するため、模倣能力との相性は抜群でした。
敵が増えるほど乙骨が扱える戦術の組み合わせも増える。バトルロイヤルの混乱を、乙骨だけが武器庫へ変えていくような展開です。
乙骨・烏鷺・石流が同時に領域展開する
戦いが激しさを増すなか、乙骨、烏鷺、石流の3人は同時に領域展開を発動します。
特級術師と過去の強豪術師による三つ巴の領域展開。
ここが第59話最大の山場になると思った方も多いのではないでしょうか。
ところが、3つの領域が完成した状態で純粋にぶつかり合う展開にはなりません。
黒沐死の子が戦場へ侵入したことで、複雑に競り合っていた領域は外部から崩壊します。
アニメでは、発動直前の静けさと圧力を十分に高めた後、予想外の乱入によって状況をひっくり返していました。
大技を最後まで見せるのではなく、別の脅威によって中断する。
肩透かしに感じる危険もある構成ですが、死滅回游では誰も整った条件で戦わせてもらえないことを示しています。
強者同士が正々堂々と勝負する大会ではなく、倒したはずの敵の影響さえ残る殺し合いなんです。
烏鷺が戦線を離れ、乙骨と石流の一騎打ちへ
黒沐死の子の乱入により、烏鷺は大きな損傷を受けます。
その隙を狙った石流の攻撃も重なり、烏鷺は戦闘を継続できない状態になりました。
ここで乙骨、烏鷺、石流による三つ巴は崩れ、最後は乙骨と石流の一騎打ちへ移行します。
石流が求めていたのは、計算だけで終わる勝利ではありません。
自分の力をすべて受け止めてくれる相手とぶつかり、「満腹」と呼べるほどの手応えを得ることでした。
だからこそ乙骨も、石流の欲望を真正面から否定しません。
戦いを避けるために説得するのではなく、石流が望む全力の応酬に付き合ったうえで勝利を目指します。
敵の願いをかなえることと、敵に勝つことが同時に進む。
この奇妙な誠実さが、乙骨と石流の戦いを印象深いものにしています。
グラニテブラストを利用し、乙骨が石流に勝利
最終局面では、乙骨と石流による高出力の攻撃が正面からぶつかります。
乙骨は石流のグラニテブラストへ対応しながら、烏鷺から模倣した空間操作も利用します。
石流が放った力をそらし、最終的にはその圧倒的な出力を石流自身へ返す形で決着へつなげました。
ここで重要なのは、乙骨が単純な呪力量の押し合いだけで勝ったわけではないことです。
黒沐死戦で使った反転術式、烏鷺から得た術式、完全顕現した「リカ」、相手の攻撃方向を利用する判断。
それまでの連戦で見せた能力や経験が、最後の勝利へ一本につながっています。
第59話は複数の戦闘を詰め込んだ回ですが、最後に乙骨の手札を整理して使わせることで、戦い全体を一つの物語として成立させていました。

石流と烏鷺が乙骨へ得点を譲渡する
戦いに勝利した乙骨は、石流と烏鷺を殺して得点を奪うのではなく、追加された総則を利用して得点を譲渡させます。
TVアニメ公式の時系列では、乙骨がドルゥヴと黒沐死を倒した後、石流・烏鷺との戦いに勝利し、両者から得点を譲渡されたと整理されています。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
乙骨が仙台へ入った目的は、強敵との戦いを楽しむことではありません。
仲間に代わって得点を集め、死滅回游の総則を変更するためです。
可能な相手まで殺して得点を得るのではなく、新しく追加された譲渡ルールを使うことで目的を達成する。
これは虎杖と日車の対話が、離れた仙台結界にいる乙骨の戦い方まで変えたということでもあります。
東京第1結界で追加された総則が、仙台結界で命を救う。
複数の戦場を別々に描いていた物語が、ルールを介してつながる瞬間です。
なぜ乙骨憂太は仙台結界で戦っていた?
乙骨が仙台結界へ入った目的は、自分が大量の得点を集め、虎杖たちが死滅回游の総則を追加できる状態を作るためです。
死滅回游の当初の総則では、ほかの泳者の命を絶つことで得点を獲得します。
原則として術師は5点、非術師は1点です。
また、自分に設定された点を除く100点を消費すれば、管理者と交渉して新しい総則を一つ追加できます。
虎杖たちは、死滅回游に巻き込まれた人々を救うため、次のような変更を実現しようとしていました。
- 泳者同士で得点を譲渡できるようにする
- 結界から離脱できる仕組みを作る
- 死滅回游への参加を避けられる道を探す
- 津美紀を危険な戦いから救い出す
- 獄門疆の封印を解く力を持つ「天使」を見つける
公式サイトには総則が10項目掲載されており、第9項として泳者情報の参照、第10項として得点譲渡が追加されています。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
乙骨は仲間と合流した際、必要な得点を自分で集める意志を示していました。
その背景には、五条悟を再び自分の手で殺させたくないという思いがあります。
五条に守られてきた生徒たちが、今度は封印された五条を救おうとする。
そのなかでも乙骨は、仲間が殺人を重ねずに済むよう、最も危険な役割を先回りして引き受けました。
ただし、私は乙骨の行動を単純な美談だけで捉えるべきではないと感じます。
仲間思いである一方、負担を自分だけで抱え込もうとする危うさもあるからです。
『呪術廻戦』では、優しい人物ほど自分の命や心を後回しにする傾向があります。
虎杖は宿儺の罪まで背負い、伏黒は津美紀のために自分を危険へさらし、乙骨は仲間の代わりに強敵を倒そうとする。
第59話で描かれた乙骨の圧倒的な強さは、同時に「この人へどこまで背負わせてよいのか」という不安も残しました。
第50話から第58話までの流れは?
第59話へ至るまでには、死滅回游のルール説明、真希の覚醒、秤金次の勧誘、虎杖と日車の裁判、伏黒とレジィの戦いが描かれました。
最新話の内容を理解するために必要な流れを、各話1~2文で整理します。
話数 サブタイトル 第59話につながる主な出来事
第50話 死滅回游について 天元が羂索の正体と死滅回游の目的を説明。虎杖たちは天使の捜索と総則追加を目指す
第51話 葦を啣む 真依の死を経て真希が覚醒し、禪院家の戦闘部隊を壊滅させる
第52話 熱 虎杖と伏黒が秤金次を仲間へ引き入れるため、賭け試合へ潜入する
第53話 部品 伏黒たちが星綺羅羅の術式を攻略し、秤と綺羅羅の協力を得る
第54話 東京第1結界コロニー① 虎杖と伏黒が東京第1結界へ入り、別々の場所へ転送される
第55話 東京第1結界コロニー② 日車寛見の過去が描かれ、伏黒は麗美にだまされる
第56話 東京第1結界コロニー③ 虎杖が日車の領域展開「誅伏賜死」で裁かれ、日車の心を動かす
第57話 東京第1結界コロニー④ 得点譲渡の総則が追加され、伏黒はレジィたちとの戦いを続ける
第58話 東京第1結界コロニー⑤ 伏黒が「嵌合暗翳庭」を発動してレジィを倒す
第59話 仙台結界コロニー 乙骨が黒沐死、烏鷺、石流との連戦を制し、得点を獲得する
第50話から第58話までを貫いているのは、殺し合いを強制する仕組みのなかで、殺さずに目的を達成できる道を作ることです。
虎杖と日車の戦いによって追加された得点譲渡の総則が、第59話で乙骨の選択肢になります。
そのため、第59話は乙骨だけの独立した活躍回ではありません。
虎杖が対話で動かした日車、伏黒が命懸けで進めた作戦、仲間のために仙台へ入った乙骨。そのすべてが「得点を渡す」という一つの行動へ集約されています。
時系列上でも、虎杖と伏黒が戦う東京第1結界と、乙骨が戦う仙台結界の出来事は、いずれも11月12日に進行しています。
順番に放送されていても、登場人物たちはほぼ同時に別々の場所で戦っていたのです。
この時間軸を知ると、死滅回游が主人公一人の勝利を追う物語ではなく、日本各地で同時進行する作戦だと分かりやすくなります。
第59話が前編最終回として重要な理由は?
第59話は仙台結界の戦いに区切りをつける一方、死滅回游全体には多くの問題を残して終わりました。
そのため、前編最終回でありながら、物語上の完全な決着回ではありません。
東京第1結界から仙台へ切り替えた効果
第58話では、伏黒がレジィとの頭脳戦を制しました。
そこから第59話で乙骨の仙台結界へ舞台を切り替えたことで、死滅回游に存在する戦力の幅が一気に広がります。
伏黒の戦いは、不完全な領域や式神、地形を細かく組み合わせる戦術戦でした。
一方、乙骨、烏鷺、石流、黒沐死の戦いは、特級クラスの呪力や広範囲攻撃が連続する大規模戦です。
前話までとは戦闘の速度も破壊範囲も違う。
この差によって、「東京第1結界が終わって次の章へ進んだ」という感覚だけでなく、死滅回游にはさらに危険な泳者が存在することを強く印象づけています。
ドルゥヴ戦を短く処理した意味
ドルゥヴは仙台結界の均衡を構成する強者ですが、第59話では長い戦闘を描かず、乙骨がすでに倒した事実を先に提示しました。
個人的には、この構成は前編最終回の時間を黒沐死、烏鷺、石流との戦いへ集中させるための判断だと考えます。
ドルゥヴ戦まで詳細に描けば、敵の紹介だけで物語の勢いが止まりかねません。
そこで結果を先に示し、「乙骨が四つ巴を崩した」という物語上の役割を明確にする。
視聴者に乙骨の強さを想像させながら、すぐ黒沐死の脅威へ移るため、冒頭から緊張を落とさずに済んでいました。
黒沐死戦から三つ巴まで止まらない構成
第59話では、乙骨が一人を倒すたびに次の敵が現れます。
ドルゥヴを倒すと黒沐死が動き、黒沐死を祓うと烏鷺が襲い、さらに石流の砲撃が飛んでくる。
通常のバトルアニメなら、一つの戦いが終わった後に会話や回想を挟み、次の対戦へ移ることが多いですよね。
しかし第59話は、戦闘と戦闘の間に安全な余白をほとんど作りません。
これは仙台結界が、対戦カードの決まった競技ではないことを表しています。
勝者が疲れた瞬間を別の泳者が狙い、倒した敵の残したものまで乱入してくる。
戦場に審判も休憩もないという死滅回游の残酷さを、説明ではなく構成そのもので体感させる回でした。
戦闘スタイルごとに映像表現を変えている
第59話では、敵ごとに画面の印象が大きく変化します。
黒沐死戦では、群がる虫や爛生刀による生物的な恐怖が前面に出ます。
烏鷺戦では背景や人物が布のように変形し、空間操作の異質さが強調されました。
石流戦では一転して、直線的な呪力砲撃と建物を巻き込む破壊力が中心になります。
そして「リカ」の完全顕現後は、乙骨がそれまで観察してきた能力を組み合わせ、戦場全体を制御する側へ回ります。
同じ27分の中でホラー、空間戦、高出力バトル、頭脳戦を切り替えているため、情報量は多くても戦闘相手を見失いにくい演出でした。

石流龍・烏鷺亨子・黒沐死の声優は誰?
石流龍役は東地宏樹さん、烏鷺亨子役は水樹奈々さん、黒沐死役は野津山幸宏さんです。
TVアニメ公式サイトは、最終回放送前の2026年3月22日に3人のキャストとキャラクター画像を発表しました。各キャストのコメントも同時に公開されています。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
- 石流龍役:東地宏樹さん
- 烏鷺亨子役:水樹奈々さん
- 黒沐死役:野津山幸宏さん
- 乙骨憂太役:緒方恵美さん
石流は、満たされない思いを抱えながら全力の戦いを求める人物です。
東地宏樹さんの太く落ち着いた声が、石流の余裕と、戦いへの飢えを同時に感じさせます。
烏鷺は怒りや警戒心が強い一方、過去に利用され、名前さえ奪われかけた人物です。
水樹奈々さんの演技は、烏鷺の攻撃的な態度だけでなく、その奥にある傷や焦りまで伝えていました。
黒沐死は人間の術師とは違い、言葉よりも存在感や動きで恐怖を生む特級呪霊です。
野津山幸宏さんの声と音響演出が重なることで、画面へ現れた瞬間から「交渉できる相手ではない」と分かる不気味さが生まれています。
キャストの知名度だけを注目点にするのではなく、声がキャラクターの欲望や生き方をどう補っているかを見ると、第59話をさらに楽しめるはずです。
死滅回游アニメの今後はどうなる?
第59話で「死滅回游 前編」は完結しましたが、物語の続きとなるTVアニメ第4期「死滅回游 後編」が制作されています。
2026年6月19日にはティザーPVが公開され、前編で演出・副監督を担当した佐藤威さんが、後編の監督を務めることも発表されました。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
ティザーPVには、次のような後編の重要人物や戦いが登場しています。
- 秤金次と鹿紫雲一の戦い
- 禪院真希の新たな戦闘
- 羂索に立ち向かう脹相
- 九十九由基の戦い
- 虎杖悠仁と伏黒恵を待つ過酷な展開
2026年8月3日時点では、第4期の具体的な放送開始日について公式サイト上で明示されていません。
放送時期や配信サービスに関する情報は今後変更・追加される可能性があるため、最新情報はTVアニメ公式サイトや公式SNSで確認してください。
第59話は「勝利」よりも戦場拡大の合図
筆者としては、第59話は乙骨の勝利を祝って終わる回というより、死滅回游の規模がさらに広がることを告げる回だと感じました。
乙骨は仙台結界で得点を獲得しました。
虎杖も日車の協力を得て、伏黒もレジィとの戦いを制しています。
表面的には、主人公側の作戦が順調に進んでいるように見えます。
しかし羂索の計画そのものは止まっていません。
結界の中で誰が何点を集めるかという戦いの裏側で、死滅回游を利用したさらに大きな目的が進行しています。
目の前の敵に勝っても、ゲームを作った人物には届いていない。
この距離が、前編終了時点で残された最大の不安です。
主人公が複数いる群像劇へ変化した
死滅回游編では、虎杖だけが物語を前へ進めるわけではありません。
真希、秤、伏黒、乙骨、脹相、九十九が、それぞれ別の場所で自分の判断を下します。
渋谷事変では、突発的な災害へ術師たちが巻き込まれ、状況に対応する展開が中心でした。
死滅回游では、傷を負った人物たちが目的を定め、自分から結界へ入っていきます。
受け身だった物語が、未来を変えるための行動へ切り替わったとも言えるでしょう。
ただし、自分で選んだ行動だから安全になるわけではありません。
虎杖は罪を抱え、伏黒は津美紀を救うことへ執着し、乙骨は仲間の負担を引き受けます。
それぞれの優しさが、同時に自分を壊しかねない弱点になっている。
私はこの「長所と危うさが同じ場所にある」人物描写こそ、『呪術廻戦』の群像劇が心に残る理由だと考えています。
第4期では戦いの目的そのものが問われる
前編では、虎杖たちは得点を集め、総則を追加することを目指していました。
しかし後編では、個々の結界での勝敗だけでなく、羂索がなぜ死滅回游を作ったのか、その計画をどう止めるのかがより重要になります。
乙骨の仙台結界での勝利は、大きな成果です。
それでも、死滅回游という盤面の一部を攻略したにすぎません。
第59話で一度「満腹」になった石流とは対照的に、物語全体にはまだ満たされていない目的や感情が残っています。
津美紀を救えるのか。
天使と接触できるのか。
五条悟を解放できるのか。
そして、羂索の計画を止められるのか。
前編最終回で派手な勝利を描きながら、解決すべき問いをさらに増やして終える。この区切り方が、第4期を待ちたくなる最大の引きになっていました。
まとめ
『呪術廻戦』死滅回游アニメの最新話は、第59話「仙台結界コロニー」です。
2026年3月26日に本編27分の拡大スペシャルとして放送され、第3期「死滅回游 前編」の最終回となりました。
第59話では、ドルゥヴを倒して仙台結界の均衡を崩した乙骨が、一般人を守りながら特級呪霊・黒沐死と戦います。
黒沐死を祓った後は烏鷺亨子、石流龍との三つ巴へ突入。「リカ」の完全顕現、模倣した術式、三者同時の領域展開を経て、乙骨が仙台結界の戦いを制しました。
最後は石流と烏鷺から得点を譲渡され、仲間が人を殺さずに総則変更を目指せる可能性を広げています。
乙骨の圧倒的な強さだけでなく、敵の能力を観察して組み合わせる判断力や、一般人と仲間を守ろうとする姿勢まで凝縮された最終回でした。
一方、死滅回游そのものは終わっていません。
TVアニメ第4期「死滅回游 後編」の制作とティザーPV公開が発表されており、秤と鹿紫雲、真希、脹相、九十九、虎杖、伏黒たちの戦いが続きます。
仙台で得た勝利が、羂索の計画を止める一手になるのか。
推しの強さに震えながらも、その優しさが本人を追い詰めないことを願わずにはいられない――そんな期待と不安を残した前編最終回です。
よくある質問
呪術廻戦・死滅回游アニメの最新話は何話?
最新話は第59話「仙台結界コロニー」です。
第3期「死滅回游 前編」の第12話で、2026年3月26日に本編27分の拡大スペシャルとして放送されました。
第59話ではどこまで描かれた?
乙骨がドルゥヴを倒した後、黒沐死、烏鷺亨子、石流龍と連戦し、仙台結界の戦いに勝利するところまで描かれました。
最後は石流と烏鷺から得点を譲渡され、乙骨の仙台結界での目的に一区切りがついています。
第59話は原作漫画の何巻に対応する?
第59話の仙台結界における乙骨の戦いは、主に原作コミックス20巻収録部分に相当します。
アニメと原作では場面のつなぎ方や演出の見せ方が異なるため、細かな違いを楽しみたい方は原作と見比べるのもおすすめです。
死滅回游アニメの続きはある?
続編となるTVアニメ第4期「死滅回游 後編」が制作中です。
2026年6月19日にティザーPVと佐藤威監督の就任が発表されましたが、2026年8月3日時点で具体的な放送開始日は発表されていません。
執筆者:桜木結衣(アニメオタク・書店員)



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