『呪術廻戦』アニメ3期のPVは、2025年8月31日のティザーPVで虎杖悠仁と乙骨憂太を軸にし、12月20日のPVで「死滅回游」の群像劇へ一気に世界を広げたのが大きな特徴です。
時系列で見ると、8月31日にティザーPV公開→12月20日に本格PVとKing Gnu「AIZO」発表→2026年1月8日に放送開始という流れ。2本の映像を比べると、第3期が何を見せたかったのかがかなり鮮明に見えてきます。
呪術廻戦アニメ3期のPVはいつ公開された?2本の違いを整理
『呪術廻戦』TVアニメ第3期「死滅回游 前編」で大きな軸となった予告映像は、2025年8月31日のティザーPVと、同年12月20日に公開されたPVです。
まず結論から整理すると、2本は同じ第3期を紹介しながら、かなり役割が違います。
- 2025年8月31日:ティザーPV公開
第3期「死滅回游 前編」が2026年1月放送と発表
虎杖悠仁と乙骨憂太の対立を強く訴求
伏黒恵、脹相、禪院真希、九十九由基ら既存キャラクターを中心に構成
- 2025年12月20日:PV公開
秤金次、星綺羅羅、日車寛見、髙羽史彦、レジィ・スターらを本格紹介
獄門疆の封印解除に関わる存在も提示
OPテーマがKing Gnu「AIZO」に決定
「死滅回游」そのものへ物語が広がることを明確化
- 2026年1月8日:第3期放送開始
MBS/TBS系28局「スーパーアニメイズム TURBO」枠
初回は第48話・第49話を一挙放送する1時間スペシャル
公式発表でも、8月31日の段階ではティザーPV公開とともに「2026年1月放送」が告知され、12月20日にはより具体的なキャラクターやOPテーマまで解禁されました。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト+2TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト+2
この順番がかなり大事なんですよね。
8月の段階では、複雑な「死滅回游」の総則や新キャラクターを一気に説明するのではなく、まずアニメ視聴者がよく知っている虎杖と乙骨を入口にする。
そして放送約3週間前となる12月20日に、初めて「この章ではこんなに多くの人物が動くんだ」と全体像を見せる構成になっています。
つまり2本のPVは、単純な短縮版と完全版ではありません。
ティザーPV=人物の感情を見せる映像、12月PV=死滅回游という新章の構造を見せる映像と捉えると、違いが分かりやすいです。
8月31日のティザーPVはなぜ虎杖VS乙骨を前面に出した?
8月31日のティザーPV最大のポイントは、渋谷事変後の虎杖悠仁と、死刑執行役として現れる乙骨憂太の衝突を第3期の入口に据えたことです。
ここが『呪術廻戦』アニメ3期のPV戦略を理解するうえで、いちばん重要だと私は感じています。
ティザーPVでは、階段に座る虎杖の姿から始まり、彼が仲間と距離を置こうとしていることを思わせる重い空気が漂います。
「死滅回游」という言葉から連想しやすいのは、大量の泳者が入り乱れるバトルロイヤル的な展開です。
でも最初に見せたのは、派手な新キャラクター祭りではありませんでした。
渋谷事変を経験した虎杖が、どんな状態で第3期へ入るのか。
まずそこを見せています。
第2期「渋谷事変」では五条悟が封印され、東京の状況は一変しました。
虎杖自身も宿儺を巡る出来事によって非常に重いものを背負い、それまでのように明るく仲間と行動できる心理状態ではなくなっています。
その虎杖の前に現れるのが、特級術師・乙骨憂太です。
『劇場版 呪術廻戦 0』では主人公だった乙骨が、今度はTVシリーズ主人公の虎杖に刃を向ける。
この構図、やっぱり強いんですよ……。

二人には共通点もあります。
どちらも五条悟に導かれた呪術高専の生徒であり、強大な力と「自分だけでは抱えきれないもの」を背負ってきた人物です。
だから虎杖VS乙骨は、単に人気キャラクター同士を戦わせるためのカードではありません。
第2期で傷ついた虎杖を、第3期の物語へ引き戻すための衝突として機能しています。
ティザーPVには伏黒恵、脹相、禪院真希、九十九由基も登場しました。
ここでも中心になっているのは、基本的に第2期以前からアニメ視聴者が知っている人物です。
このことからも、最初のPVでは新章の設定説明より、「渋谷事変の続きとして第3期を見る」ための橋渡しを優先していたと考えられます。
私はこの設計がかなりうまいと思いました。
原作を読んでいると「死滅回游はルールが複雑」という印象を持つ人もいるはずですが、アニメの入口から総則をずらっと説明されたら、ちょっと身構えますよね。
そこでまず、「虎杖はどうなった?」「乙骨はなぜ虎杖を狙う?」という人物への疑問を置く。
設定ではなく感情から入れることで、難しい新章へのハードルを下げているんです。
12月20日のPVで何が変わった?死滅回游の群像劇が本格始動
12月20日に公開されたPVでは、8月のティザーから一転して、「死滅回游」に参加する人物と物語の広がりそのものが前面に出ました。
公式発表では、高専3年の秤金次と星綺羅羅、髙羽史彦、日車寛見、レジィ・スターら新キャラクターに加え、虎杖、伏黒、乙骨、脹相、禪院直哉らの姿も紹介されています。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト+1
特に大きいのが、虎杖一人を追うだけでは物語全体を把握できなくなっていくことが映像から伝わる点です。
秤金次と星綺羅羅は呪術高専3年。
日車寛見、髙羽史彦、レジィ・スターらは、「死滅回游」という特殊な状況のなかで虎杖たちと関わっていく人物です。
それぞれ立場も目的も違うため、「この人が完全な味方」「この人が単純な敵」と早い段階では分類しにくい。
ここが渋谷事変との大きな違いです。
渋谷事変では、非常に多くの人物が動きながらも、「五条悟を封印する側」と、それを阻止・挽回しようとする側という大きな軸がありました。
一方、死滅回游では複数の結界、泳者、得点、総則が絡み合います。
登場人物ごとに事情があり、戦うだけでは解決できない場面も増えていく。
12月PVが短いカットを連続させながら新キャラクターを次々と見せるのは、単なる顔見せというより、第3期そのものが群像劇へ変わることを視覚的に伝える演出にも見えます。
さらに重要なのが、五条悟が封印されている獄門疆に関わる存在です。
公式発表では、獄門疆の封印を解く鍵を握る「天使のような姿をした少女」がPVに登場したと紹介されています。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
物語上、この人物は来栖華。
「五条先生はいつ戻るの?」という第2期終了後の大きな疑問に対して、PVでは五条本人を前面に戻すのではなく、封印解除へ進むための手掛かりを提示しています。
この見せ方が面白いんですよね。
五条悟不在という大きな喪失を、単なる「人気キャラがいない状態」で終わらせず、虎杖たちが次へ進む目的へ変えている。
つまり12月PVで世界が広がるのは、戦闘相手が増えるからだけではありません。
虎杖たちが解決しなければならない問題そのものが複数化するからなんです。
8月ティザーと12月PVを比較すると何が見える?
2本のPVを「映像」「登場人物」「訴求テーマ」の3軸で比べると、第3期の宣伝設計がかなり分かりやすくなります。
比較ポイント 8月31日ティザーPV 12月20日PV
中心人物 虎杖悠仁・乙骨憂太 虎杖・伏黒・乙骨+新たな泳者たち
映像の印象 重い、不穏、個人的 速い、広い、群像劇的
主な役割 渋谷事変から第3期への橋渡し 死滅回游本編の全体像を提示
注目点 虎杖VS乙骨 秤・綺羅羅・日車・髙羽・レジィら
音楽面 ティザーとして物語を強調 King Gnu「AIZO」と映像を融合
視聴者への疑問 「虎杖はどうなる?」 「誰が味方で誰と戦う?」
こうして並べると、情報量が増えただけではないことが分かります。
8月PVでは視聴者の視線を一人の主人公の苦しみへ集め、12月PVではそこから視野を広げて複数人物の思惑が交差するゲームを見せているんです。
私はここに、第3期ならではの宣伝上の工夫があると感じました。
「死滅回游」は、原作を初めて読んだときに登場人物やルールの増加で情報量の多さを感じやすい章です。
だからアニメのPVまで最初から情報過多にしてしまうと、「なんだか難しそう」という印象が先に立つ可能性があります。
そこで段階を分けた。
8月は感情、12月は構造。
この二段階方式なら、アニメ派も第2期から自然に入っていけます。
さらに放送後に見返すと、「あの短いカットは、この人物の登場を予告していたのか」と意味が変わる。
原作既読者には「あのキャラ来た!」という答え合わせがあり、アニメ派には「誰なんだろう?」という引きが残る。
同じ映像を知識量の違う視聴者に届けられるところも、第3期PVの強みだったと思います。

King Gnu「AIZO」はなぜ12月PVと相性が良かった?
12月20日のPVでは、TVアニメ第3期「死滅回游 前編」のオープニングテーマがKing Gnu「AIZO」に決定したことも発表されました。
King Gnuと『呪術廻戦』の組み合わせは、『劇場版 呪術廻戦 0』、TVアニメ第2期「渋谷事変」、第3期「死滅回游 前編」という3作品でのタッグになります。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
ここは「3曲目」ではなく、「3作品でのタッグ」と捉えるのが分かりやすいところです。
『劇場版 呪術廻戦 0』では複数の楽曲が関わっているため、単純に楽曲数で数えると意味がずれてしまいます。
「AIZO」は2026年1月9日から配信され、第3期のために書き下ろされた楽曲として発表されました。公式では、展開の速いロックチューンとして紹介されています。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト+1
この曲と12月PVの相性がいい理由は、単純にテンポが速いからだけではありません。
第3期では、物語の状況そのものが猛烈な勢いで変わります。
虎杖と乙骨の対立を越えたと思えば、秤との接触、真希を巡る出来事、死滅回游への参加、新たな泳者との遭遇へと進んでいく。
舞台も一つの場所に固定されません。
複数のキャラクターが別々の場所で動き、視点そのものが高速で切り替わる章です。
そこに「AIZO」の勢いが重なることで、PVは次々と局面が切り替わる死滅回游の感覚を音でも伝えています。
一方、主人公である虎杖の内面は重いままです。
ここが私は面白いと思いました。
人物の感情は沈んでいるのに、物語の速度は上がっていく。
止まりたい虎杖を待たず、世界のほうがどんどん動いていくような感覚があるんですよね。
この「重い感情×速い展開」というギャップを表現するうえで、「AIZO」は映像のテンションをただ上げる以上の役割を担っていたと感じます。
呪術廻戦3期PVから分かる「死滅回游」の見どころは?
第3期PVから読み取れる最大の見どころは、『呪術廻戦』が主人公中心の物語から、複数人物の選択が絡み合う群像劇へさらに踏み込んだことです。
第3期「死滅回游 前編」は2026年1月8日からMBS/TBS系28局で放送されました。初回は第48話・第49話をまとめた1時間スペシャルです。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト+1
放送スケジュールでは、第48話から第54話が1月8日〜2月12日、2月19日に「閑話」を挟み、第55話から第59話が2月26日〜3月26日に放送されました。つまり「死滅回游 前編」は実質全12話です。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
放送後だからこそ分かるのは、PVが第3期の構造をかなり正確に先取りしていたことです。
最初は虎杖と乙骨。
そこから伏黒、真希、脹相、九十九へ広がり、さらに秤、綺羅羅、日車、髙羽、レジィなど新たな人物が加わる。
そして物語は、虎杖だけを追っていても全体が見えない形になっていきます。

特に第3期では、「戦えば勝ち」という単純な構造ではありません。
死滅回游には得点や総則があり、必要に応じてルールそのものへ働きかけることも重要になります。
誰を倒すのか。
誰と協力するのか。
誰から情報を得るのか。
どの目的を優先するのか。
こうした判断が戦闘と同じくらい物語を動かします。
私は、ここが「渋谷事変」と「死滅回游」の大きな感触の違いだと考えています。
渋谷事変は、取り返しのつかない出来事が雪崩のように起こる章でした。
対して死滅回游は、すでに壊れてしまった状況のなかで、登場人物たちが次にどの手を選ぶかを積み重ねる章です。
PVもそこを意識していたように見えます。
8月ティザーの虎杖は、起きてしまったことに押し潰されそうな人物として映る。
12月PVの登場人物たちは、それぞれが何かを選び、戦い、動き始める。
つまりPV2本を順番に見ると、「傷を負った主人公」から「選択を迫られる群像劇」へ移行する第3期の構造そのものが浮かび上がるんです。
これは単に「新キャラがいっぱい出ます」という宣伝より、一段深い作りだと思います。
第2期からの流れで見ると第3期PVは何が違う?
ここからは私見ですが、第3期のPVで特に印象的なのは、渋谷事変の派手さをそのまま上乗せするのではなく、いったん虎杖個人の感情へ視点を戻したことです。
第2期「渋谷事変」は、五条悟を中心とする大規模な戦い、複数地点で同時進行する戦闘、次々と変化する戦況など、とにかく事件そのものの巨大さが魅力でした。
その直後に始まる第3期で、「さらに人数が増えます」「さらにルールも増えます」とだけ宣伝すると、情報量勝負になりかねません。
だから第3期ティザーは逆方向へ振った。
まず虎杖一人を見る。
そして乙骨という、アニメ視聴者にとって非常に分かりやすい存在をぶつける。
そこから数か月後に死滅回游全体へカメラを引いていく。
この順序だから、「新章へ切り替わった」という感覚よりも、「渋谷事変の続きを見ていたら、その先に巨大なゲームが広がっていた」という自然な連続性が生まれます。
原作の死滅回游は、総則、結界、泳者、得点など独自用語が増える章でもあります。
でもアニメ第3期のPVは、その難しさを売りにはしていません。
むしろ、ルールを理解する前に人物を好きになってもらう方向へ寄せています。
アニメを毎クール追っている立場から見ると、この判断はかなり大きいです。
設定が複雑な作品ほど、「設定を全部理解してから楽しんでね」という入口にしてしまうと視聴ハードルが上がります。
『呪術廻戦』第3期は逆で、「まず虎杖と乙骨を見て。次にこの人たちが出るよ」と感情のフックを積み重ねる。
原作の情報量をそのままPVへ詰め込まず、アニメとして受け取りやすい順番へ再編集しているんですよね。
そして放送後に見返すと、そのカットの意味が更新される。
初見では名前すら分からなかった人物が、後から重要人物になる。
不穏な対立に見えた場面が、別の目的につながっていく。
この「後から意味が増えるPV」になっているところも、私は第3期予告の大きな魅力だと思います。
まとめ|呪術廻戦アニメ3期PVは8月と12月で役割が違った
『呪術廻戦』アニメ3期「死滅回游 前編」のPVを振り返ると、2025年8月31日のティザーPVと12月20日のPVでは、見せたいものが明確に違っていました。
8月ティザーの中心は、渋谷事変後に苦しむ虎杖悠仁と、彼の前に立ちはだかる乙骨憂太。
第2期から第3期へ感情をつなぐことを優先し、伏黒恵、脹相、禪院真希、九十九由基など、アニメ視聴者がすでに知っている人物を中心に見せています。
対して12月PVでは、秤金次、星綺羅羅、日車寛見、髙羽史彦、レジィ・スターらが登場。
来栖華につながる五条悟封印解除の手掛かりも示され、物語が虎杖個人から「死滅回游」の群像劇へ一気に広がりました。
さらにKing Gnu「AIZO」が加わることで、複数の人物、戦闘、目的が高速で交錯する第3期のテンポまで伝えています。
私が2本を見比べていちばん面白いと感じるのは、8月は感情を見せ、12月は構造を見せたことです。
複雑な総則を最初から全部説明するのではなく、まず虎杖と乙骨という「人」を入口にして、そこから結界、泳者、新キャラクターへ世界を広げる。
だから死滅回游は情報量の多い章なのに、PVでは「難しそう」より先に「この続きが見たい」が来るんですよね。
放送を見終えた今だからこそ、8月31日と12月20日のPVを順番に思い返すと、第3期がどんな物語になるのかをかなり丁寧に予告していたことが分かります。
数秒だけ映った人物の意味まで後から変わって見えるの、こういう“PV答え合わせ”が好きなアニメオタクには本当にたまらないところです。
よくある質問
呪術廻戦アニメ3期のティザーPVはいつ公開された?
TVアニメ第3期「死滅回游 前編」のティザーPVは、2025年8月31日に公開されました。
同日に第3期が2026年1月から放送されることも正式発表され、虎杖悠仁と乙骨憂太を中心に、伏黒恵、脹相、禪院真希、九十九由基らが登場しました。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
呪術廻戦アニメ3期の本格PVはいつ公開された?
新キャラクターや死滅回游本編をより広く見せるPVは、2025年12月20日に公開されました。
秤金次、星綺羅羅、日車寛見、髙羽史彦、レジィ・スターらの姿が公開され、OPテーマKing Gnu「AIZO」も同時に発表されています。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト+1
呪術廻戦アニメ3期はいつ放送された?
TVアニメ第3期「死滅回游 前編」は、2026年1月8日からMBS/TBS系28局「スーパーアニメイズム TURBO」枠で放送されました。
第48話〜第59話の全12話が放送され、2月19日には本編話数とは別に「閑話」が編成されています。TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト+1
桜木結衣(アニメオタク・書店員)


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