『呪術廻戦』第4期「死滅回游 後編」は、秤VS鹿紫雲、真希の覚醒、羂索戦を経て、宿儺と伏黒の運命が大きく動く重要章です。
2026年9月1日現在、第4期は「鋭意制作中」で、放送開始日や総話数はまだ公式サイトに掲載されていません。一方、6月19日のティザーPVと8月29日のスーパーティザービジュアルによって、後編で注目すべき人物と戦線はかなり具体的に見えてきました。
ここからは原作コミックス21巻以降の重大なネタバレを含みます。
なお、検索では「死滅回遊」と表記されることもありますが、TVアニメ公式のシリーズ名は「死滅回游」です。この記事では公式表記を基本に、原作確定事項・アニメ公式情報・第4期の範囲予想を分けて解説します。
呪術廻戦 第4期「死滅回游 後編」はどこから?原作21巻以降を整理
結論からいうと、第4期は第3期で描かれた乙骨憂太の仙台結界戦の続きから、秤金次と鹿紫雲一の東京第2結界を軸に物語が再始動します。
第3期最終回は2026年3月26日深夜に放送された第59話(第3期12話)。公式エピソードページでは「仙台結界コロニー」とされ、乙骨が黒沐死、烏鷺亨子、石流龍らと激突する仙台結界の決着が描かれました。
最終回は通常より本編尺を延長した27分の特別尺でした。
その先について、8月29日に更新された第4期公式ストーリーでは、100点を持つ鹿紫雲を追う秤とパンダ、禪院家を離れた真希、天元を護衛する脹相と九十九由基、そして何かを企てる宿儺へ物語が広がることが示されています。
原作コミックスとの対応を整理すると、かなり見通しがよくなります。
原作 収録話 主な展開
21巻 181~190話 東京第2結界、秤・パンダ・鹿紫雲
22巻 191~199話 桜島結界、真希VS呪霊・禪院直哉
23巻 200~208話 羂索の計画、脹相・九十九VS羂索
24巻 209~217話 軍隊侵入、津美紀=万、宿儺が伏黒へ
25巻 218~227話 万との決着、五条悟復活、新宿決戦開始
21巻が181~190話、22巻が191~199話、23巻が200~208話、24巻が209~217話、25巻が218~227話という収録範囲は集英社公式の各巻情報でも確認できます。
ここで大切なのは、「原作でこの先起きること」と「第4期で映像化されることが公式に示された範囲」は同じではないという点です。
6月19日のティザーPVで明確に映像化が示されているのは、秤金次VS鹿紫雲一、禪院真希、羂索に立ち向かう脹相と九十九由基、そして苦悩する虎杖悠仁と伏黒恵です。
つまり、少なくとも23巻に相当する主要戦線まではPVでかなり具体的に提示されたと見ていいでしょう。
一方で、24巻のどの場面まで、あるいは25巻の五条悟復活まで第4期に入るのかは、2026年9月1日時点では公式に発表されていません。
そして8月29日に公開された最新のスーパーティザービジュアルで描かれたのは、薄暗い水中からこちらへ手を伸ばす両面宿儺でした。
原作を知っていると、これはもう「宿儺、いよいよ来るのでは……」と身構えてしまうビジュアルなんですよね。
ただし、ビジュアルだけから「伏黒への受肉まで確定」と断言するのは早計です。
筆者としては、23巻までの戦線はPVでかなり明確、24巻の宿儺・伏黒パートは最新ビジュアルから期待度が上がった、25巻まで進むかはまだ読めないという三段階で整理するのが最も安全だと考えています。
秤金次VS鹿紫雲一はどうなる?21巻の結末と坐殺博徒をネタバレ
原作21巻では秤金次が鹿紫雲一との激闘を制し、鹿紫雲は宿儺と戦う機会を条件として秤たちに協力する流れになります。
21巻181話から東京第2結界編が始まり、秤は漫画家志望の泳者シャルル・ベルナール、パンダは鹿紫雲一とそれぞれ遭遇します。
秤がシャルルとの戦いで本格披露するのが、領域展開「坐殺博徒」です。
簡単にいうなら、パチンコをモチーフにした領域内で大当たりを狙い、当たりを引けば秤自身が超強化される能力。
通常時の大当たり確率は約1/239、確変突入率は約75%と説明されます。ただし演出や状態によって細かなルールが変わるため、「1/239を引くだけの能力」と覚えると少し雑です。
大当たり後の最大の特徴が、4分11秒間、呪力が無制限にあふれ続けること。
その膨大な呪力によって反転術式が自動的に働くため、秤は致命傷級のダメージからすら回復する異常な継戦能力を発揮します。
そして186話以降、いよいよ秤VS鹿紫雲が本格化します。21巻では186~190話がこの激闘の中心です。
一方の鹿紫雲は、呪力そのものが電気のような特性を持つ過去の術師。
彼が死滅回游へ参加している大きな目的は、両面宿儺と戦うことです。
秤より先に鹿紫雲と遭遇したパンダは圧倒されます。
これまでパンダの内部に存在していた兄・姉の核にも関わる重大な出来事が起こり、パンダにとっても大きな転換点となります。
そこへ秤が参戦。
回復し続ける秤と、凄まじい攻撃力でその「不死身状態」すら攻略しようとする鹿紫雲。
もう理屈は高度なのに、画面から伝わってくる感情は「どっちも全然倒れない!」なんですよね。
最終的には秤が勝利しますが、鹿紫雲をその場で排除するのではありません。
鹿紫雲が求める「宿儺との戦い」を条件として交渉し、協力関係へ持ち込みます。
私はこの結末に、秤の強さ以上に人を巻き込む能力が出ていると感じます。
相手を倒せるかどうかだけでなく、「こいつを次にどう使うか」まで戦闘中に考えられる。
第3期で虎杖や伏黒が一つひとつ目的達成のために戦っていたのに対して、秤は敵だった人物まで戦力に変えてしまう。この豪快さが、後編序盤の空気を一気に変えるんですよね。

6月19日の第4期ティザーPVでも、公式が秤金次VS鹿紫雲一を明確に紹介しています。
アニメ化で特に楽しみなのは、坐殺博徒の情報量をどう処理するか。
漫画ではルールを読む行為自体が面白さですが、アニメなら映像、効果音、画面表示、テンポを同時に使えます。
個人的には、ルール説明を単なる字幕処理にするのではなく、パチンコ演出そのものをバトルのリズムへ組み込めるかが勝負だと思っています。
うまくハマったら、秤戦は第4期でも屈指の「何度も見返したくなる戦闘」になりそうです。
禪院真希はなぜ覚醒する?22巻・桜島結界と直哉戦をネタバレ
原作22巻では、禪院真希が大道鋼と三代六十四との出会いを経て感覚の壁を越え、伏黒甚爾を想起させる領域へさらに近づきます。
22巻は191~199話を収録し、ほぼ丸ごと桜島結界の戦いです。
真希と加茂憲紀の前に現れるのは、死後に呪いへ転じた禪院直哉。
生前から速度を武器としていた直哉ですが、呪霊となったことでさらに異質な進化を遂げ、真希たちを追い詰めます。
ここで面白いのが、真希の覚醒が「新しい必殺技を覚える」という王道パターンではないこと。
乱入してくる剣豪・大道鋼と、相撲を愛する三代六十四がきっかけになります。
いや、初見だと本当に「突然どうした!?」なんですよ。
極限状態のバトル中に、剣豪と相撲男ですからね。
でも、この2人がいるからこそ真希の成長は成立します。
大道は呪霊を通常の意味では視認できなくても、周囲のあらゆる情報から対象を捉えます。
それを見た真希は、自分が無意識に「見えるもの」に縛られていたことへ気づいていきます。
さらに三代が作る相撲の空間で何度もぶつかり合うことで、真希は身体だけでなく精神の力みまでほどいていく。
第3期までの真希は、真依を失ったことで呪力から完全に離れた肉体を手に入れました。
しかし桜島結界で起きるのは、その身体をどう世界につなげるかという第二段階の成長です。
私はここを「パワーアップ」より解放として見るほうがしっくりきます。
真依を失って身体は完成した。
桜島結界では、真希自身の感覚が自由になる。
この二段構造があるからこそ、真希の変化が単なる戦闘力インフレに見えないんですよね。
第4期ティザーPVでも真希の戦闘シーンは正式に公開されています。
秤VS鹿紫雲が「速度と耐久」の戦いなら、真希VS直哉は速度そのものの見せ方が重要です。
真希が覚醒した瞬間に、同じ戦場なのに世界の見え方が変わる。
そこをカメラワークや音響まで含めて表現できたら、めちゃくちゃ気持ちいいシーンになりそうです。
羂索VS脹相・九十九由基はどうなる?23巻208話までの結末
原作23巻では脹相と九十九由基が羂索を迎え撃ちますが、208話で九十九は決死のブラックホールまで使用し、それでも羂索を止めきれません。
23巻には200~208話が収録され、200~201話で羂索の海外を巻き込んだ計画、202話以降で薨星宮を舞台とする戦闘が本格化します。
ここで死滅回游の見え方が大きく変わります。
虎杖たちは、ポイントを集めてルールを追加し、津美紀を救い、五条悟を解放しようとしていました。
つまり彼らにとって死滅回游は「攻略しなければならないゲーム」だったわけです。
しかし羂索は、そのゲーム自体をさらに大きな目的のために利用しています。
各国へ呪術師の存在と価値を示し、日本の結界へ外国軍を介入させる。
そこから術師、軍人、呪霊が衝突する状況を作り、結界を計画に必要な呪力で満たしていく。
24巻の公式あらすじでも、軍人たちが呪霊に襲われ、結界が呪力で満たされていく状況が説明されています。
怖いのは、虎杖たちが盤面の中で必死に勝ち筋を探しているのに、羂索だけは盤面そのものを装置として見ていることです。
そして薨星宮では、天元を守る脹相と九十九由基が羂索を迎え撃ちます。
202~204話ではまず脹相が戦います。
実力差を理解しながらも先陣を切り、羂索の能力を少しでも引き出し、その情報を後ろに控える九十九へつなげようとする。
ここで脹相を動かしているのは、やっぱり弟たちへの思いです。
呪いとして生まれながら、「兄」であることがどんどん人間らしさにつながっていく。
脹相推しには刺さりすぎるところなんですよね。
205話から特級術師・九十九由基が本格参戦します。
九十九の術式「星の怒り(ボンバイエ)」は、自身や式神・凰輪に仮想の質量を付与するもの。
シンプルに聞こえて、その質量が生み出す打撃は規格外です。
しかし羂索も領域を使用し、天元の結界術まで絡んだ高度な攻防へ突入。
脹相も戦線へ復帰し、九十九と連携して羂索を追い詰めます。
そして208話。
九十九は最後の手段として、自身の質量を極限まで増大させブラックホールを発生させます。23巻の最終話が208話「星と油④」です。
羂索は、虎杖悠仁の母・虎杖香織の肉体に刻まれていた術式「反重力機構」を利用して対抗。
九十九の決死の一撃でも羂索を倒すことはできず、天元を巡る状況は決定的に悪化します。

第4期ティザーPVでは、脹相と九十九が羂索へ挑む姿が公式に描かれています。
そのため、23巻の薨星宮戦は第4期で描かれる主要パートと考えてよいでしょう。
この戦いが重要なのは、九十九の強さを見せるからだけではありません。
ここで初めて、「死滅回游をどう攻略するか」よりも「そもそも羂索は何を完成させようとしているのか」という問いが前面に出ます。
私はここが、後編で物語のジャンル感まで変わる地点だと思っています。
ゲーム攻略の物語だと思っていたら、いつの間にかゲームそのものが巨大な儀式装置だった。
盤面が一段上へひっくり返る感覚があるんです。
津美紀の正体は万?宿儺が伏黒を狙った理由と212話の急展開
原作24巻212話で津美紀の正体が過去の術師・万だと判明し、同じ212話で宿儺は虎杖から伏黒恵へ受肉先を移します。理由の詳細は続く213話で描かれます。
ここ、死滅回游後編の中でも最大級のネタバレです。
虎杖たちが死滅回游へ挑んだ大きな理由のひとつは、伏黒の姉・津美紀を救うことでした。
日車寛見からポイントを得る。
乙骨もポイントを確保する。
来栖華と天使を見つける。
ルールを追加する。
バラバラに見えた前編の戦いが、「津美紀を死滅回游から離脱させる」という目的へつながっていました。
ところが24巻212話「膿む」で、その前提が崩壊します。
津美紀として目の前にいる人物は、過去の術師「万(よろず)」が受肉した存在だったのです。
24巻の公式あらすじでも、伏黒が津美紀を死滅回游から離脱させようとしたところで事態が急変することが示され、212話が同巻に収録されています。
そして、その直後に動くのが両面宿儺。
宿儺は虎杖と交わしていた縛りを利用して一時的に身体の主導権を得ると、自らの指を伏黒に取り込ませます。
ここで宿儺は虎杖の身体を離れ、伏黒恵へ受肉します。
「宿儺がずっと伏黒を気にしていた理由、ここにつながるの!?」という、物語序盤から積み上げられてきた巨大な伏線回収です。
ただし、「宿儺は十種影法術が欲しかったから伏黒を狙った」と一言だけで説明するのは少し危険です。
213話で宿儺自身の内面として示されるポイントは、伏黒の術式が持つ潜在能力と、宿儺を受け入れ得る耐性。
さらに宿儺は、伏黒が虎杖のように自分を閉じ込める「檻」になる可能性を警戒し、確実に身体の主導権を得られるよう、伏黒の魂が折れる瞬間を待っていました。
つまり正確には、十種影法術を含む術式のポテンシャル、器になり得る耐性、精神状態の三つが重なったタイミングを宿儺が狙ったと考えるのが自然です。
ここ、大事なんですよね。
「魔虚羅が欲しかったから」だけでまとめてしまうと、213話で説明された宿儺の慎重さが抜け落ちてしまいます。
そして伏黒の地獄は、受肉だけでは終わりません。
虎杖や真希は伏黒を取り戻そうと戦いますが、裏梅も介入。
宿儺は伏黒の魂をさらに沈め、自身による肉体支配を強固にするため「浴」を行います。
その先で宿儺が戦う相手が、津美紀の肉体へ受肉した万です。
25巻の集英社公式あらすじでも、伏黒の身体を完全に支配するため、万が受肉した津美紀を宿儺が狙うという構図が明記されています。
しかも宿儺は伏黒の十種影法術を使って戦う。
伏黒にとって津美紀は、ずっと「善人が報われてほしい」という彼自身の価値観の中心にいた人です。
その津美紀の肉体を、自分の術式を使った宿儺によって失わせる。
この構造、あまりにも残酷です。
伏黒が強かったから狙われた。
術式に可能性があったから狙われた。
大切な人を守ろうとしてきたからこそ、その心を折る方法まで宿儺に利用される。
私はここを、単なる「主人公側のピンチ」ではなく、伏黒恵というキャラクターの信念そのものへの攻撃だと感じています。

そして2026年8月29日の第4期スーパーティザービジュアルは、両面宿儺を大きくフィーチャーしたものになりました。
ここから先は筆者の予想ですが、第4期の後半で宿儺の存在感が一気に増す構成になる可能性は高そうです。
ただし、現段階で「212話の伏黒受肉まで第4期で確定」と公式発表されたわけではありません。
PVで確認できる場面と、原作を知ったうえでビジュアルから推測できる範囲は、きちんと分けておきたいところです。
五条悟は何話で復活する?25巻221話と第4期のアニメ化範囲を予想
原作では五条悟は25巻221話「得喪」で獄門疆から解放されます。ただし、第4期で221話まで映像化されるかは2026年9月1日時点で未発表です。
25巻には218~227話が収録されています。
218~219話で宿儺と万を巡る戦いが決着へ向かい、220話を経て、221話「得喪」で五条悟を巡る状況が一気に動きます。
来栖華は宿儺から大きなダメージを受けながらも生存。
彼女と共生している「天使」の術式を利用し、獄門疆「裏」の封印解除が実行されます。
そして、渋谷事変から長く物語を離れていた五条悟が復活します。
ここが熱いのは、「最強キャラが帰ってきた!」だけではないんですよね。
五条が封印されていた間に、世界があまりにも変わりすぎています。
渋谷は壊滅的な被害を受けた。
呪術界の秩序は崩れた。
死滅回游が始まった。
天元を巡る状況も変わった。
そして何より、宿儺が伏黒の身体を得ている。
つまり五条の帰還は、五条がいなかった時間の重さを全部まとめて突きつける場面でもあります。
そして221話では宿儺と五条が向き合い、決戦の日が12月24日に定められます。
222話「予兆」を挟み、223話から正式に「人外魔境新宿決戦」がスタートします。25巻公式の目次でも、223話から同タイトルが始まることを確認できます。
ここから五条悟VS両面宿儺という、シリーズ最大級のカードへ突入します。
開幕では庵歌姫らのサポートも受けながら五条が大出力の「茈」を放ち、その後は接近戦、領域展開へ。
無量空処と伏魔御厨子。
反転術式。
領域展延。
通常なら一つ出るだけで戦況がひっくり返るような技術を、両者が高密度で重ねていきます。
ただ、第4期の終点予想として考えると話は別です。
現時点では、第4期が五条復活まで行くとは断定できません。
公式PVで強く提示されているのは秤、鹿紫雲、真希、脹相、九十九、羂索、虎杖、伏黒。
最新ビジュアルでは宿儺が前面に出ました。
ここまでの材料から筆者が考えると、候補は大きく二つです。
- 24巻の宿儺・伏黒を巡る急展開を大きな山場にする
- 25巻221話付近まで進み、五条悟復活をクライマックス級の引きにする
後者まで進めば、第4期のラストとしては破壊力抜群。
「五条先生、帰ってきた……!」で終わったら、アニメ派は次の日から続編情報を検索しまくることになりそうです。
一方、21~25巻は戦闘密度も情報量も非常に高い。
坐殺博徒、桜島結界、羂索戦、軍隊侵入、津美紀と万、宿儺と伏黒まで丁寧に描けば、それだけでも相当な尺が必要です。
そのため、「第4期=五条復活まで確定」という情報の扱いには注意が必要です。
放送話数や新PV、今後公開されるキャスト・ストーリー情報が、アニメ化範囲を判断する大きな材料になるでしょう。
死滅回游 後編は何が重要?ゲームから宿儺へ物語の目的が変わる
私が死滅回游後編で最も重要だと考えるのは、バトルが派手になること以上に、主人公たちが追いかけていた「目的」そのものが崩れていくことです。
前編には、かなり明確な目標がありました。
ポイントを集める。
ルールを追加する。
津美紀を救う。
天使を探す。
五条悟を解放する。
東京第1結界、仙台結界など戦場は分かれていても、それぞれの行動は未来を少しずつ良くするためにつながっていました。
ところが後編では、その成功体験が次々に裏返されます。
秤は鹿紫雲という強力な戦力を確保する。
真希はさらに強くなる。
脹相と九十九は羂索へ挑む。
虎杖たちは津美紀を救えるところまでポイントとルールを整える。
一見すると、前へ進んでいるんです。
なのに、そのたびにもっと大きな問題が現れる。
羂索は死滅回游の外側から計画を動かしていた。
天元を巡る戦いも敗北する。
津美紀救出の前提そのものが崩れる。
そして宿儺が伏黒の身体を奪う。
だから私は、死滅回游前編を「盤上へ駒を並べる章」、後編を「完成しかけた盤面そのものがひっくり返る章」だと感じています。
これが後編ならではの面白さです。
さらにアニメ第4期では制作体制にも変化があります。
第3期で監督を務めた御所園翔太さんは第4期で総監督となり、第3期「死滅回游 前編」で副監督・演出を担当した佐藤威さんが監督へ。シリーズ構成・脚本は引き続き瀬古浩司さん、制作もMAPPAです。キャラクターデザインには矢島陽介さん、丹羽弘美さんに加えて山﨑爽太さんが名を連ねています。
佐藤監督は6月19日の発表で、これまで作品が切り拓いてきた表現を受け継ぎながらアニメーションへ昇華していく姿勢を示しています。
ここは後編との相性が気になります。
というのも、後編は「全部すごい作画」で統一すればいい章ではありません。
秤VS鹿紫雲には高速の攻防とギャンブル的な高揚。
桜島結界には速度と知覚の変化。
脹相・九十九VS羂索には重量感と術式のロジック。
宿儺と伏黒には派手な技以上に、表情や間による心理的な圧迫感が必要です。
必要な演出の方向が、戦線ごとに全然違うんですよね。
第3期で御所園総監督は「前編」で物語を収束させるより広げ、最後に大きな衝撃を落とす構成を意識した趣旨を説明していました。
だとすれば後編の難しさは、その広がった戦線をただ順番に消化するのではなく、最終的に虎杖・伏黒・宿儺へ感情を収束させられるかにあります。
ここが私の一番注目しているポイントです。
秤も真希も九十九も、それぞれ単独で主役級の見せ場を持っています。
でも最後に視聴者の心へ残さなければならないのは、「虎杖は伏黒を救えるのか」という非常にシンプルで個人的な問題になる。
世界規模の陰謀から、たった一人の友達を取り戻したいという感情へ戻ってくる。
このスケールの往復こそ、『呪術廻戦』後半戦の強さだと思います。
まとめ|呪術廻戦 第4期「死滅回游 後編」は宿儺と伏黒が最大の転換点
『呪術廻戦』第4期「死滅回游 後編」は、原作21巻以降の複数戦線を描くシリーズです。
21巻では秤金次と鹿紫雲一が激突。
22巻では桜島結界で禪院真希がさらなる境地へ到達します。
23巻では脹相と九十九由基が羂索へ挑み、208話で死滅回游の裏にある巨大な計画がより鮮明になります。
そして24巻212話では津美紀の正体が万だと判明し、同じ話で宿儺が虎杖から伏黒へ受肉先を移すという、シリーズ屈指の急展開が発生。
213話では、宿儺が伏黒に術式の潜在能力と自身への耐性を見いだしていたこと、そして伏黒の魂が折れる機会を待っていたことが明かされます。
原作ではさらに25巻221話で五条悟を巡る大きな局面を迎え、223話から「人外魔境新宿決戦」が始まります。
ただし、2026年9月1日時点で公式サイトが案内している第4期の状況は「鋭意制作中」。
放送開始日、総話数、最終的に原作何話まで描くかはまだ発表されていません。
公式に映像で確認できているのは、秤VS鹿紫雲、真希、脹相・九十九VS羂索、虎杖と伏黒ら。
さらに8月29日の最新ビジュアルでは宿儺が中心に据えられました。
だから現段階では、23巻相当の主要戦線はかなり明確、24巻以降は期待度こそ高いものの放送範囲の断定は避けるのが最も正確です。
死滅回游前編が「未来を良くするために条件を整える物語」だったなら、後編はその条件が整ったと思った瞬間から未来が崩れていく物語。
推しの活躍には叫びたくなるし、その直後には「お願いだからもう休ませて……」と言いたくなる。
この落差こそ『呪術廻戦』なんですよね。
特に宿儺と伏黒を巡る展開は、物語序盤から撒かれてきた伏線を一気に回収しながら、シリーズを最終局面へ押し出す巨大な分岐点です。
第4期でどこまで映像化されるのか。
そして佐藤威監督、御所園翔太総監督、瀬古浩司さん、MAPPAが、ルールバトルから心理劇まで振れ幅の大きい後編をどう一本のアニメへまとめるのか。
続報が出るたびに、アニメ派も原作組もざわつくシーズンになりそうです。
よくある質問
呪術廻戦「死滅回游 後編」は原作漫画の何巻から?
原作21巻181話からが大きな続きになります。
21巻で東京第2結界の秤・パンダ・鹿紫雲、22巻で桜島結界、23巻で羂索VS脹相・九十九、24巻で津美紀と宿儺を巡る急展開へ進みます。
宿儺が伏黒恵の身体を奪うのは原作何話?
24巻212話「膿む」です。
同じ212話で津美紀が万の受肉体だったことが判明し、その直後に宿儺が虎杖から伏黒へ受肉先を移します。続く213話では、伏黒の術式の潜在能力や宿儺への耐性を以前から見込んでいたことが説明されます。
第4期で五条悟の復活までアニメ化される?
原作では25巻221話「得喪」で五条悟を巡る大きな展開がありますが、第4期でそこまで描かれるかは未発表です。
25巻は218~227話を収録し、223話から「人外魔境新宿決戦」が始まります。第4期の放送開始日や総話数も2026年9月1日時点では公表されていないため、五条復活まで確定とする情報には注意しましょう。



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